2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
【楽天ブックスならいつでも送料無料】腐敗性物質 [ 田村隆一 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,188円楽天で詳細を見るのろとさにわ作者: 伊藤比呂美,上野千鶴子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 19…
連作短編集。幻想文学の新しいカタチ、と高い評価を受けているみたいなので読むことにした。昨日まで読んでいた後藤明生の『首塚』はしばらくおやすみ。 一作目の「胡蝶骨」は、泉鏡花が現代に生きていたら本当にこんな作品を書くのではないか、と思わせるよ…
六時五十分起床。雨。今日もまた花冷えの雨。起き抜けに傘を差して善福寺川まで歩いてみる。流された泥で濁っている。桜の花びらが点々と流されているのではないか。そう思って覗き込んだわけだが、あいにく一枚も見つけられなかった。雨は昼過ぎまで続いた…
詩ばっかり引用しちゃったので、違うタイプの作品も(もっとも、作者は詩人だから「詩つながり」ではあるが)。ということで、読みかけていた本作を一気に読んだ。 敬愛する比呂美ねーさんの育児エッセイ、思春期編。気むずかしい時期を迎えた二人の娘の「む…
志郎康さんの作品、思潮社の現代詩文庫のほかは先日購入した『胡桃ポインタ』だけ(これ、まだ読んでない)。『やわらかい闇の夢』は現代詩文庫に何作か収録されているので読んではいるのだけれど、とある方が「おすすめ」と言ってらっしゃったので、それな…
日経新聞に連載されている「詩歌のこだま」で、詩人の小池昌代が紹介していた。記事中で「併合られ」という作品が全文引用されていた。「くみいれられ」と読む。この言語感覚を小池は「読む私の身体が割れたように感じ、頬に静かな爆風を感じた。解釈や分析…
硬質かつ難解で、価値観や時代や自分自身、あるいは愛する者、さらには詩そのもののの死と破滅を強く意識した言葉たちが、鋭く突き刺さってくる。本作が発表されたのは昭和三十一年、戦後の何もかも破壊された後の「再生」が進む状況でこのような言葉が次々…
七時、目が覚めるもぴったりと体を寄せ、エビのように丸まってスピースピーと小さな寝息を立てる花子と離れるのが惜しくて起きられない。そのまま三十分経過。 身支度。カミサンの寝室を覗くと、麦次郎が花子とまったく同じポーズで寝ていた。まあ、猫だから…
七時起床。肌寒さと暖かさが入り混じった朝。曇天。花びらがグレーを透かすのか、全体的に濁って見える。灰色の空に桜の花は映えない。 終日仕事。夕方、散歩を兼ねて青梅街道沿いの「クイーンズ伊勢丹」へ。札幌ラーメン「すみれ」の麺、サバ、低脂肪乳など…
高見順賞受賞作。志郎康さんの詩は、「現代詩ってカッチョイイ」と思っていた若いころに読んだ。20年ぶりくらいに読むことになる、のかな。最近は伊藤比呂美朗読会に参加しシゲキを受けたせいもあって、詩への興味が再燃している。胡桃ポインタ―鈴木志郎康詩…
やはり連作短編、というより中編小説っぽい感じ。 主人公の小説家は、自宅マンションから見えるこんもりとした緑の丘の上に、謎の人物の首塚があることを知る。この首塚をめぐってあれこれストーリーが展開していくようなのだが、ものすごーくグダグダな展開…
六時三十分起床。ゴミを出す。不燃ゴミ。四月からゴミのルールが変わるから、最後の不燃ゴミになる。来月からはプラスチックを資源ゴミの日に出すことになる。さらば、不燃ゴミの日。「蛍の光」の鼻歌を歌いながらゴミを出した。OLっぽいおねーちゃんが自転…
起きている間はほぼ一日中、ふーん、ふーん、ふーにゃん、ふーにゃん、と鳴きながら廊下や書斎をうろうろ。今もうろうろしています。 麦次は狩りに夢中。スズメの。ベランダに来たスズメを見てはウカカカカ、と闘争本能ムキダシ。しかし、襲いかかることはで…
六時三十分起床。朝から晩まで延々仕事。あー、首痛い。尻も。 仕事がぬるい。仕事以外もぬるくなりそうで怖い。 ぬるい作品とぬるくない作品の違いとは何か。自分なりの基準を持たないと、キリリとした作品にはならないはずだ。
ダルビッシュ有の顔は、仏像に似ていると思う。
「黄色い箱」。あれ、これって短編集じゃなくて連作短編集? ほとんどどうでもいいことをネタに、読者を強引に引き込んでいく。思い付いたことを延々と話す老人がよくいるが、あれにちょっと似ているような。何が言いたいのかよくわからんのだが、なぜかその…
芥川は「ぼんやりとした不安」を感じていた。一方、ぼくは「ぼんやりとした痛み」を感じている。尻に。昨日はほとんど痛まなかったのだが、今日はじわり、と痛みが肛門から腹を通って胸を通って首を通って口まで抜ける、そんな感覚にとらわれた。自分のバカ…
八十年代に発表された短編集。深い思索を繰り返しながら妙な迷走を続ける『挟み撃ち』が大好きなのだが、本作も、不思議な感覚に満ちているようだ。 「ピラミッドトーク」。タイトルは、ピラミッド型の音声通知式目覚まし時計のこと。何度も音声を出して時間…
六時三十分起床。 ここ数日、引きこもっている。仕事がいっぱいあるからだ。時間が濃い。朝の埼京線みたいにみっちりしている。やることが多すぎて追いつかない。目が回りそうだ。何カ月か後には必ずお金になるごちゃごちゃした仕事と、成果がでるのはちょっ…
開花事件 雨じゃんか事件 あっという間に時間が過ぎた事件 全然終わらん事件 まだ来ない事件
今回は、なんだかうまくまとめきれないのだけれど。もう一度通読すると、もう少しまともなレビューが書けるかもしれない。 どこまで行っても救われない物語が、「帰化」という言葉でようやく光が見え始め、主人公と弟妹が帰国することで、希望が差し込む。こ…
七時起床。今日も暖か。散歩日和だがカミサンの花粉症がひどいので外出せず。春の引きこもり。 録画しておいた「内村プロデュース」の特番を観る。グダグダな進行、アシスタントの「メグのヤス」こと安めぐみやゲスト相澤仁美(巨乳)への脳天気なセクハラ、…
買っておいて、ずーっと読んでいなかった田村の自選詩集。難解すぎて、一気に読めないんだよね。腐敗性物質 (講談社文芸文庫)作者: 田村隆一,平出隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/04/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブログ (…
物語は佳境へ。母の逮捕(なのかな?)、子どもたちの逃走/闘争。苦々しくて生っぽい憎しみや怒りが、河原の植物たちの描写と重なってゆく。 植物の描写がドウブツ的。エロティックというのとは、ちょっと違う。動的な生命力に溢れている、というか。その生…
七時起床。晴れ。おおらかで伸びやかに霞む春の空のもと、花粉がわんさかと飛んでいる(らしい)。新聞を取りに外玄関まで降り、ついでに善福寺川の橋の上で日に当たっていたら、マスクを付けて犬の散歩をするオッサンやオバサンを何度も見かけた。気の毒だ…
洗濯機と便器が合体した新発想の家電が紹介されている。洗濯の排水を利用してウンコを流す仕組み。スゴいエコ家電ですな。ウンコ漏らしても、すぐに洗濯できて超便利だ。 逆だったらコワイ。ウンコした水を利用して洗濯……。 http://www.techeblog.com/index.…
先日の朗読会で比呂美ねーさんがお読みになった作品「意味の虐待」が収録されているので、Amazonで取り寄せた。詩と散文の、異種格闘技。 いちばん気に入ったフレーズ、ちょいと引用。 わたしは意味が あなたは意味が わたしたちは意味が 意味だ、それは 伝…
昨夜、麦次郎といっしょに寝そべって読んでいたら、そのまま意識が落ちてしまった。植物の妙な生命力、いや、死亡力と言うか、そんな感覚が生々しく行間から浮かび上がり、亡霊のように作中を、というか河原をうごめく登場人物の存在を、マイナス方面に際だ…
「群像」4月号掲載。読んだことのない作家。どんな作品を書いているのか、とWikipediaで調べたら、「日本人のレーシングドライバー」とある。同一人物ではないと思うが。この作品の著者かな。迪子とその夫作者: 飯田章出版社/メーカー: 草場書房発売日: 2006…
また、夜中に花子に噛まれた。ゴハンを催促してのことだと思う。噛みクセはなくなったと思っていたのに、なぜ復活したのだろう。噛んじゃダメ、痛いでしょ、と叱るのだが、痛みに飛び起きたとはいえやはり寝起き、なんだかしゃっきりせず、叱る言葉も出てこ…