七時起床。晴れ。おおらかで伸びやかに霞む春の空のもと、花粉がわんさかと飛んでいる(らしい)。新聞を取りに外玄関まで降り、ついでに善福寺川の橋の上で日に当たっていたら、マスクを付けて犬の散歩をするオッサンやオバサンを何度も見かけた。気の毒だ。が、花粉症は決して病気ではないし、アレルギーを持っているのはぼくも同じだから、気の毒がることもないのだが。気の毒、というよりは共感、だろうか。日差しは明るく、そして暖かい。無風。マスクを付けている人は多いが、コートを着ている人は少ない。マフラーをしている人は皆無だ。よく似た別のモノを首に巻いている人はあちこちにいるが。薄着でジョギングするランナーもちりほらりと。ほころび始めたという桜の花のように、遠くに、近くに、ちらりほらりと。
午前中は掃除。午後は家でのんびりと。夕方、カミサンと買い物へ。八百屋で九条ネギが手に入ったので、夜はお好み焼きに。牛肉と九条ネギを具にし、醤油で食べるネギ焼きがカミサンの好物。録画しておいた「アメトーーク」を観ながら食べた。アニメソング芸人。ショコタンは「ロマンティックあげるよ」を自分の持ち歌のように歌っていた。「サイボーグ009(昭和カラー版。1979-80年)」の主題歌「誰がために」の評価が高かったのは意外。なぜか009再アニメ化の数年前である小学一年か二年のときに小学館文庫版の単行本をおこづいを貯めて買っていたというヘンなガキだったぼくは、アニメ化に喜びつつも、あれ、この内容ってなんかチガウよね、と強烈な違和感にとらわれつつ番組を観ていたのを思い出した。最初のころは「北欧神話編」がベースだったのかな。ストーリーは同じでも、何かが違う、と。絵柄が違うのはアタリマエとして。ちょうど同時期に「少年サンデー」で009の新シリーズが連載開始となり、どうやら敵は「新・黒い幽霊(ネオ・ブラックゴースト)」で、これって幻の「天使編」「神々との闘い編」の続編へと発展する可能性があるのでは、と期待していたのも思い出した。結局つながらなかったのだけれど。当時のぼくは、アニメよりそっちに夢中だったかな。それはそうと、「誰がために」。作詞は石森本人。今思うに、なんて古風な言葉遣い。子ども向きじゃないよなあ。って、イマドキのアニメの主題歌はみーんな子ども向きっぽくないけどさ。
吹きすさぶ風がよく似合う
9人の戦鬼と人のいう
だが我々は愛のため
戦い忘れた人のため
涙で渡る血の大河
夢見て走る死の荒野
サイボーグ戦士 誰がために戦う
サイボーグ戦士 誰がために戦う
そーいえば、009最終版の続編はどうなったんだろう。息子さんが小説としてまとめているはずだけど。
2012 009 conclusion GOD’S WAR―サイボーグ009完結編〈1(first)〉
- 作者: 石ノ森章太郎,小野寺丈
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/12
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