【文学】 ダントツは町田康の『宿屋めぐり』。主人公が、「主」（と呼ぶ他者）に寄りかかるようにして成立させている依存性の高いアイデンティティが、珍妙な文体とともに迷走する。その不確実性が、時代の不安感にマッチしていた。古井さんの作品は「新潮」…

八時起床。ゆるみまくった年末。気が抜けているのか、あいかわらず喘息の症状が軽くつづいている。 最後の大掃除。午後は義父母宅へ。おせちのおすそわけをいただく。ついでに買い出し。 夕方からはのんびり過ごす。夜は紅白は見ずに「ガキの使い」を見つづ…

表題作。『未見坂』はハードカバー。移動にはかさばるので、文庫本で所有していた本作を電車の中で読んだ。 十年くらい前の作品だが、イヤになるくらい昨今の社会状況にマッチしている。夫婦茶碗 (新潮文庫)作者: 町田康出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001…

八時起床。睡眠時間が長くなっている。六時間半は寝た計算。いつもより一時間は長い計算だが、それでも眠り足りないらしく、掃除の合間にぐーすかぴーと二時間ほど眠りこけてしまった。 十七時、外出。藍色の冬空に新月が羽毛のように浮かんでいた。 十八時…

「苦い手」。厄介者にも、価値はある。そんな励ましを、喉の奥のほうに、押し殺して、押し殺して、息を止めて、ゆっくりと吐き出すように書いた小説。そんなふうに読めた。未見坂作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入:…

台湾飲茶が楽しめる店。杏仁豆腐が絶品らしいが、まだ食べていない。台湾ちまきと八宝茶のセット（1,200円）。ちまきは豚バラ肉ごろーん、ウイキョウぷぅーん、という典型的な中国ちまきなのだけれど、味付けも香りも控えめで、お茶の風味を殺さないところが…

八時起床。今日も冬晴れ。大掃除。夕方はカミサンと吉祥寺へ。かまぼことか正月飾りとかの買い出し。人だらけ。台湾飲茶のお店「月和茶」（読み方わからん→ゆえふうちゃ、と読むらしい）でお茶。クコの実とかが入った八宝茶というお茶と、台湾ちまきで休憩。…

また耳の横を引っ掻いてしまった。血がにじんでいる。大掃除でハウスダストアレルギーでもでて、皮膚が炎症を起こしたかも。

「滑走路」読了。ビクトル・エリセの「エル・スール」みたいな読後感だと思った。子どもが抱く夢とは絵空事ではなく、条件さえそろえば手が届き、探求すれば確実に実現できるものであるべきだと思った。 [rakuten:book:13075081:detail]

七時三十分起床。冬季休業、二日目。雲ひとつない冬晴れの空を見ていると、もうやけくそになってあの空みたいにゴミも抜けた髪の毛も猫が蹴散らしたトイレ砂も埃もダニの死骸もみーんな徹底的になくしてすっからかん、いや、すっきりさせたれ、と思ってしま…

新作。連作短篇集。未見坂作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (60件) を見る

七時起床。あーさみい。冬晴れの空。 終日大掃除。猫たちがおとなしくしてくれたので、はかどった。

六時起床。猛烈な冷え込みかたに、少々驚く。 仕事納め。年内に片付けておくべきことは、もう残り少ない。それだけをただじっくりと、腰を据えて取り掛かった。十七時、なんとか業務終了。カミサンは出かけていたので、猫たちを相手にひとりで一本締めをして…

刺々しいのになぜか全体的に軟体動物のよう。自己主張が激しそうなのに、なぜか社会状況に埋没する。反抗心でいっぱいなのに、気づけば他の何者かに共感している。突っ走りたいのに、停滞している。そんな、不安定な少年少女たちを描いた傑作。タイトルの「…

『西遊妖猿伝』『海神記』につづくライフワーク、だとか。諸星ファンだが、知らなかった。3つめのライフワークは、「栞と紙魚子」シリーズだとばかり思っていた。巨人譚 (光文社コミック叢書“シグナル” 19)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2…

六時五分起床。あーねみい。「めざましテレビ」を見ながら身支度。飯島愛死去のニュースが報じられていた。彼女はバブル崩壊から恢復までの経緯の象徴だったと思う。お亡くなりになったことと、ふたたび経済危機が訪れていることとは、「象徴」としてどこか…

問題は、その潤沢な資金で日本再進出をしてくれるかどうか。 http://japan.zdnet.com/news/ir/story/0,2000056187,20385791,00.htm?ref=rss [rakuten:pda:796978:detail] [rakuten:vis-a-vis:10000119:detail]

「ララァ編・後編」なのにララァがあんまり出てこない。シャリア・ブル登場。なんか、全然違う人になってます。そして、シャアとセイラの再々会。オリジナルで書き起こされた一年戦争前史が、ここで活かされている。機動戦士ガンダム THE ORIGIN (18) ララァ…

六時起床。五時半に起きて仕事をしようと思っていたのに、昨夜の下痢で体力を証目したのか、まったく起きられず。目覚まし、何度スヌーズしただろう。とある案件のキャッチフレーズ、ノーアイデアなのでじっくり腰を据えて取り組もうと思っていたのだが、目…

ヘンではないけど…。グランドピアニスト 和田アキ子40周年記念限定版。レイ・チャールズが弾くのか？グランドピアニスト 和田アキ子40周年記念限定版出版社/メーカー: セガトイズメディア: おもちゃ＆ホビー クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る…

ホモホモな三角関係。いや、四角か。恋愛以上の感情のもつれのほうが大きい。 加藤典洋さんの評論の影響だろうけれど、カツオとその父の親子関係の疎遠さにちょっと注目している。でも、カツオの反抗心、同性愛とか変なカタチで表出しているけど、その根っこ…

七時起床。晴れ。朝からせっせと愛機iMacのハードディスクの初期化と再インストール。夕方までかかった。 せっかくだからLeopardを入れた。挙動不審だったソフトが安定。ちょっと動作が速くなったような。一部Leopardでは動かないソフトがある。バージョンア…

●ぬるい事件 ●謎の選択不能事件 ●コロッケ早食い事件 ●工場という名の迷宮事件 ●雨かわし事件 ●もうクリーンインストールしか手はないよな事件 ●有償の愛事件

同性愛者のスレた高校生、カツオの暴走。荒れているのだけれど、荒れているように読めない。なぜだろう。球形時間作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/06メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (24件) を見るヒナギクのお茶…

漫画界の天才は、アニメ原作の名手でもある。というわけで、石ノ森が手掛けたアニメ作品、あるいは石ノ森が原作のアニメ作品を、原作も含めて展示した企画展。スペースが狭いのでたいしたことはなかったが、「サイボーグ009」の放浪編・移民編の原画、そして…

七時三十分起床。空や木々の表情こそ冬のままだが、秋に戻ったような天気と気温。ぬるい朝が怠惰な眠りを誘う。ぼくが起きても、花子は眠ったまま。スピー、と大きめの寝息が聞こえるたびに、シッポがわずかに震える。 午前中はちょっとだけ仕事。校正を済ま…

なんだか思想的になってきたな。球形時間作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/06メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (24件) を見る犬婿入り (講談社文庫)作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/10/15メデ…

七時三十分に起きて顔洗ってトマトジュースと水っぽいヨーグルトで朝食摂って掃除してものすごーく濃くしたインスタントコーヒーをエスプレッソ風にして飲んで昼にカツ丼食って午後から仕事して仕事して仕事して通称ウンコ出る出る茶を飲んで仕事して仕事し…

物語としての進展はない。おそらくは作品の柱となっているらしい二人の高校生、サヤとカツオの周囲に、彼女／彼らの知らない世界に住む（らしい）大人が登場する。悲しさや怒りや狂気を、ごくごく当然のように秘めつつ毎日を生きる大人たち。球形時間作者: …

五時五十分起床。溜まりに溜まった資源ゴミを出すためにちょっとだけ早起き。黒く淀んでいた空が、身支度やら何やら進めるにつれて、少しずつ、東のほうは黄金色に、西の方は夕暮れの名残のような紅色に染まっていくのがわかる。 今日も仕事。年末で取引先は…