わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年末の血尿/体をボリボリ掻いたりはしない

相変わらず五時四十五分起床。というのは実は不正確で、ほぼ一晩、うつらうつらと断片的にしか寝ていないから、起床時間を断定することができない。麦次郎がまったく落ち着かず、何度も何度もぼくの枕元にやってきては、しつこくしつこく、なああおおあああ…

今年おもしろかったもの、感慨ぶかかったもの 2015年

《文学》※新刊だけ ●奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」(「群像」連載) ●いとうせいこう「我々の恋愛」(「群像」連載) ●筒井康隆『モナドの領域』 ●古井由吉『雨の裾』 ●高橋源一郎『動物記』 ●磯崎憲一郎『電車道』 ●上田岳弘「異郷の友人」(「群像」12月号…

「徹底討論 21世紀の暫定名著 一般書篇」読了

ビッグデータに依存した(政治を含めた)社会づくりや経済活動の先には「想定外」という落とし穴があるのではないか。なぜならビッグデータは顕在化した出来事の集合体、そしてそれを読み説く(=分析する)ためのものでしかないから。そこで推測された未来…

佐武と市、三十郎/いっつもボリボリ掻いている

五時四十五分起床。昨日は整骨院通いで入浴NGだったので朝風呂に入る。湯船の中で、iPadにダウンロードしておいた『佐武と市捕物控』(1)の第一話だけ読む。まだ絵が劇画調になる前の、昭和30年代の少年マンガ的な画風。でも内容は残酷。市の仕込み刀で悪…

今日の事件簿

ひたすら大掃除事件 整骨院でひとまず治療完了事件 パン事件(たまごトロリ事件) TBSラジオを聞きながらひたすら大掃除事件 お酒NGなのに純米酒買っちゃった事件 ガサガサ事件 麦次郎おしっこ失敗ウンコ成功事件 カレンダー飾ったよ事件 デスク横は機能性重…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「マティーニの注文の仕方」。内容は、文学青年をだまくらかしてタダ酒にありつく方法。笑ってしまった。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/11 メディア: 文庫 この商…

慣れない。情けない。

五時四十五分起床。 先日の健康診断、胃のレントゲン(バリウム)でひっかかってしまった。内視鏡検査、つまり胃カメラによる精密検査が必要という。こんな時期ではあるが年を越してからの精密検査では心配なので予約してしまった。八時受付、八時三十分検査…

「徹底討論 21世紀の暫定名著 一般書篇」

「群像」2016年1月号掲載。一般書篇は現代思想、哲学、社会学、心理学、それから自然科学なんかも含めている。ま、文学以外ってことなんでしょうね、文芸誌だから。 まだ少ししか読んでいないのだが、柄谷行人の影響力の大きさを再認識。去年話題になったピ…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「赤ちゃん教育」。80年代のアカデミズムかぶれクソガキ浪人男子の中絶譚。屁理屈こねやがって、と腹を立てながら読むわけだが、腹が立つほど屁理屈はよく練られているしリアリティもある。卓越した描写力のなせる技、ってことなんだろうなあ。 おなじテーマ…

安村の影響

六時三十分起床。全裸の男たちが実家に押し寄せている夢を見た。父だけが服を着ていた。紺色の甚平だった。男たちはニヤニヤしていた。父もニヤニヤしていた。こんな夢を見たのは、とにかく明るい安村の影響だろうか。それとも自分に全裸願望があるのだろう…

おしっこ失敗と便秘の仮説

六時三十分起床。麦次郎が起こしに来なかったので調子が狂う。体調でも悪いのかと少しだけ心配したがそんなことはなく、いつものように水を飲んだ後に大騒ぎし、オシッコは豪快に大失敗、猫トイレの外側に全部こぼした。年を取るにつれてだらしなくなってき…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「薔薇のタンゴ」。タンゴがうまくてケンカが強いアニキは、実は詩人だった。それだけの内容なのだが、やはり饒舌。内容の他愛のなさに、逆に言葉という表現形式の豊饒さや可能性の広さを感じてしまう、というのは、過大評価なのだろうか。 「両性具有者(た…

遠い寒さ

五時四十五分起床。朝から入浴。ヒゲを沿っていたら麦次郎がリビングでゲロした。オシッコも失敗していた。猫の粗相はだいたい早朝に集中する。朝風呂は気持ちがいいものだが、猫飼いとしてはあまりのんびりしていられない時間帯、悠長なことはしていられな…

滅多に食べない

五時四十五分起床。首肩の痛みは昨日ほどではないが相変わらずつづいている。朝の身支度がしんどいが、麦次郎がおしっこを失敗しなかったのは救いだ。 仕事。某案件のために某映画作品についてあれこれ調べ、ひたすらコピーをかきつづけた。まだ半分をちょっ…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「アルゴス」。虚無的な感情が作品全体を覆っているというのに、語り口は呆れるほど饒舌。不思議な短編。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/11 メディア: 文庫 この商…

鈍疼激の真ん中で

昨夜は仕事のし過ぎなのか、右の首の付け根から肩にかけてがひどく痛み、キーを叩くのもマウスを操作するのも(ホントはマウスではなくトラックボールを使っているのだが)億劫になり、早々に寝てしまったのだが、痛みで何度も目が覚めてしまった。鈍痛では…

今日の事件簿

麦次郎鳴きっぱなし事件 麦次郎ばっちし事件 パンでパンパン事件 延々黒澤事件 かたいたい事件

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「真珠の首飾り」。真珠の粒がびっしりと入った胡瓜、なんてことからはじまるのでワクワクしながら読んだのだが、イタいパーティーピーポーの被害者になっていたパーティー主催者(女性)の夫がパーティーに参加していた友人の妻とパーティー中に駆け落ちし…

それとも快楽を見出すか

五時四十五分起床。麦次郎、いつもより大人しいが、夜中にゲロしたりウンコしたりで大騒ぎしたから疲れているのかもしれない。排泄はエネルギーを使う。あらゆる生物は排泄するために生きているのかもしれない、という真実めいたコトは、人間ならおそらく誰…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近世篇23 天使と税制」

「群像」2015年12月号掲載。近世ヨーロッパの王国において、王は二つの身体を持つとする独特の政治神学(国王二体論)が、ここ数カ月つづいている。 キリスト教圏の世界における時間(もっと絞り込んで言うと「持続性」)の概念や普遍という概念の捉え方に、…

声をかける、何度でも

五時四十五分起床。ぷちぷちのカゴ掃除、体重測定、給餌量の計量、投薬、そしてカゴ掃除中の軽い遊び、という毎朝の日課がいきなりゴソッとなくなってしまい、少々戸惑っている。調子が狂う。あわせてさみしさが押し寄せてくる。だがそのさみしさが、狂った…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「指の話」。タイトル通り、指フェチの話。顔や感情、肉体の交わりに意義も価値も楽しさも見いだせない女が、唯一関心を持てる部位。彼女は指のツメに宇宙を見る……。 って書くと、すごくヘンタイチックだな。大げさだし。でも、そんな感覚なしに、スムーズに…

本当にお別れ

五時四十五分起床。身支度を済ませ、麦次郎のトイレ掃除やゴハン、マッサージも済ませ、七時、カミサンとぷちぷちを連れてマンションの敷地内にある枇杷の木のところへ。昨日の夕方、花を買いに行った時についでに買っておいたスコップで穴を掘り、ぷちぷち…

さよなら、ぷちぷち

今日十六時過ぎ、セキセイインコのぷちぷちが永眠した。2003年3月頃の生まれだから、12歳9カ月。そのうち五年くらいは、慢性の肝不全で闘病生活をつづけていた。検査の数値を見ると死んでいてもおかしくないというのに、いつも全力で元気。不思議な生命力に…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「夜には九夜」。ある、愛し合うことを忘れ憎しみすら抱くようになった夫婦、今風に言えば仮面夫婦ということになるのか、そんな夫婦が、自分たちの経営するさびれたホテルで、客であり自分たちの今の、あるいはかつての浮気相手の目の前で、青酸カリを使っ…

おせっかい

今朝も変わらず五時四十五分起床。麦次郎に起こしに来られる直前に目覚めた。異様に睡眠時間を短く感じた。月並みな表現ならあっという間に朝が来た、ということなのだが、それだけ眠りが深かったということか。だとしたら、それは首の痛みゆえなのか、それ…

アホっぽい組み合わせ

五時四十五分起床。茫漠としながらもどこかでアタマがフル回転しているような、奇妙な感覚。風邪を引いているからか、仕事の多忙さに気が急いているからか、それとも。 麦次郎もぷちぷちもいつもどおり。大きな問題はない。麦次郎、皮下輸液170cc。 カミサン…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「静かな家」。一度崩壊している家庭の、さらなる崩壊、その萌芽が描かれている。……と書くと、省略しすぎかもしれない。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/11 メディア…

ま、一度はやっておくといいよ

五時四十五分起床。晴れ。軽い喉の痛み。昨日の体調不良は喘息ではなく風邪だったのかも、という気になってくる。咳中心の発作の場合、判断がつかない場合がある。 麦次郎、盛大におしっこをこぼす。ぷちぷちは問題なし。不思議なくらいゴキゲンだった。気づ…

猫ゲロと掃除機と喘息発作

五時四十五分起床。麦もぷちも元気。ぷちはちょっと昼間眠そう。 昨日、うっかり保護色で見えなくなっていたカーペットの上の麦次郎のゲロを掃除機で吸ってしまったのだが、そのせいで掃除機の排気がすさまじい臭気。ノズルもダストパックの中もホースの中も…