2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
主人公の「ぼく」は、中学生のもやっとした心理や性はもやっとながらもなんとなくつかめ、自分は当面このまま未熟でいいのだ、と悟るのだが、その一方で世の中は、すくなくとも彼が住む地域は、わけのわからないことばかりがおき、まったくそれが解明されな…
朝子の夫である自称「コンセプチュアル・アーティスト」の進の浮気。朝子と妹の美由起の会話って、金井本人と姉の久美子の会話をベースにしているのかなあ、なんてついつい考えてしまう。恋愛太平記〈1〉 (集英社文庫)作者: 金井美恵子出版社/メーカー: 集英…
五時四十五分起床。妙な夢は見なかったと思う。 十時、虎ノ門へ。某得意先にてプレゼン。こちらの企画提案は大成功。骨格をさらにしっかりさせた上で実施したいという。企画会社のご担当者が、お忙しい方なので丸投げになると思うとおっしゃっていたのだが、…
八十年代。当時としてはまともでない結婚をしてしまった四姉妹の恋愛の、(少なくとも作品の長さは)壮大な物語。 目白ものっぽいんだけれど、あそこまでゆるくない。恋愛太平記〈1〉 (集英社文庫)作者: 金井美恵子出版社/メーカー: 集英社発売日: 1999/11メ…
こんなにぼっろぼろな会場ははじめてだよ。かつて一大ムーブメントを巻き起こしたこともある偉大なミュージシャンのステージだぜ。なのになんだよこれ。狭いし汚いし体育館みたいだし古いし。とはいえパフォーマンスのクオリティは最高。いいよね、今日は。…
なんだか最近は思想的な言葉が枯れているというか自分から離れてしまっているというか、そんな感覚に襲われていたので、ちょこちょこ読んでみることにした。いきなりドゥルースとか読んでもいいんだけど、アタマがついて行けそうにないので、適度にソフトか…
ラストは幻想小説の王道。文学にしかできない手法(「小説にしかできない」ではない。現代詩にもできそうだから)、一切の現実を形而上の世界に吸収させるエンディングは、暗黒的なおぞましさに満ちている。 形而上学的推理小説と帯には書いてあったが、本作…
七時起床。雨こそ降らぬが薄暗い朝。陽が差さぬマンションというヤツは、横穴式住居のように思えてくる。 十時、ウチのマンションの総会に参加。その後、住民そろってポーチや通路などの共有部分の掃除。照明器具のシェードに隠れた虫の死骸に辟易。 午後か…
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/comics_and_animation/?1214539650 作者の中では、もう「なかったこと」になってるのかと思っていた。ガラスの仮面 (第42巻) (花とゆめCOMICS)作者: 美内すずえ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2004/12/16メ…
調べ物でネットをさまよっているうちに、こんなサイトを発見した。ふーん、キジ撃ちっていうのか。知らなかった。テクニック満載なので役立つこと間違いなし。都会の清潔なトイレに慣れた現代人、必見。 http://green2.net/yama/kn/kiji/ ウンココロ ~しあわ…
「群像」七月号掲載。福井県のド田舎のある中学校で、2年A組の女子が立てつづけに六名死ぬ、という事件が起きる。おなじ2Aの生徒である語り手の「ぼく」のところに、自分の死を予期した同クラスの女の子が突然やってくる。「ぼく」は彼女に好きだと思いを告…
悪役どもとの再会。 巴という漢字が左回りのエネルギーの流れを示している、という考察はなかなかおもしろかった。ちょっとスピリチュアル的。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (…
六時起床。ちょっと喘息気味。なぜだろう。埃っぽいところにはいなかったのだが。 某住宅メーカーパンフ、某IT企業PR誌など。午後、青の方向へ白の方向へとめまぐるしく、しかし地味に色彩を変えてゆく空を眺めつつ外出。八丁堀の某デザイン事務所にて打ち合…
反撃開始。やられっぱなしじゃ、まずいよな。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る半島作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/07/06メディア: 単行本購…
元ゼルダのサヨコとは、ゼルダ時代に一度だけ話したことがある。そのときの印象よりもさらに落ち着き、器も大きくなり、そしてステキに歳を重ねた今のサヨコが夢に出てきた。綾瀬はるかが消えたと思ったら、今度はサヨコ。いい歳こいて、両極端だが好きな芸…
ホワイトベースはふたたび宇宙へ。アムロはララァと運命の出会いを果たすことになる。 宇宙に出てからのファーストガンダムって、密室劇なんだなあと今さらながら気づいた。濃く狭く閉鎖的な人間関係が、太陽系レベルで戦争をしている。宇宙と言う名の密室。…
封印はうまくいっている。現実世界でも、夢の世界でも。五時五十分起床。 先日軽く走って以来、どうも右のふくらはぎが痛む。筋肉痛だろうと思っていたら痛みがどんどん二十年前に散々苦しめられた肉離れに似てきた感じがし、よくよくふくらはぎを観察すると…
突如よみがえった殺人未遂の記憶。伏線だらけの展開。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見るそこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所作者: 松浦寿輝出版社/メー…
五時五十分起床。やばい。夢に綾瀬はるかが出なかったことが残念で残念でたまらなくなっている。 今日で綾瀬はるかネタは封印する。絶対に。Haruka Ayase in Cyborg She 『僕の彼女はサイボーグ』公式ガイドブック出版社/メーカー: ゴマブックス発売日: 2008…
どんでん返し、という言葉は相応しくないのだが、まあそれくらい激しく物語が動いている。話を動かせば描写はついおろそかになりそうな気がするが、一切そんなことはなく、むしろビンビンに冴え渡っているので読んでいて恐ろしくなる。巴作者: 松浦寿輝出版…
五時五十分起床。またもや妙な夢を見たような気がするが、気合いを入れて起きなかったのでさっぱり忘れた。雨は降っていない。 夢とはおそろしいものだ。昨日あんな夢を見てしまったせいか、今日は女性とすれ違うたびに、あれは綾瀬はるかではないか、などと…
ドラマ化もされた好評シリーズの最新刊。諸星大二郎と言えばぼくにとっては『西遊妖猿伝』の作者。もちろん『暗黒神話』や『マッドメン』も大好きなのだが、ウチのカミサンは『妖怪ハンター稗田礼次郎シリーズ』と、本シリーズが大のお気に入り。 正邪とは何…
後半にさしかかり、これまで読者が信じ込んでいたすべての設定がひっくり返される。物語の構築力に圧倒されっぱなしなのだが、推理小説ってこんなものなのかな。まったく読まないからよくわからん。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05…
アホな夢を見た。教室の中は閑散としている。容姿も思考回路も自分は間違いなく三十八歳なのだが服だけは中学生。おなじクラスの者が数名残っている。その顔はどれもがたしかに中学生のときの友人ばかりなのだが、ひとりだけ違うのが混じっていた。 綾瀬はる…
アンジャッシュのコントを三谷が映画にしたらこうなるわけである。 主演の佐藤浩市のメタ演技のバカっぽさが最高。重要だと思ったのが綾瀬はるかの存在。彼女の役回りがなかったら、この物語は迷走しっぱなしだったと思う。「ザ・マジックアワー」 オフィシ…
今日はカミサンの誕生日。Happy birthday. 早朝は雨音がけたたましく響いていたが、新聞を取りに行くころにはすっかり上がっていた。川のほうまで歩いてみる。さほど増水していない。梅雨とは降ったり降らなかったりがだらだらとつづく状態、という思いこみ…
入院。 なんか、バイオレンスな奥泉光って感じ。巴作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 新書館発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る鳥類学者のファンタジア (集英社文庫)作者: 奥泉光出版社/メーカー: 集英社発売日…
五時五十分起床。雨は降りそうで降らない。ただ、湿った空気が緩い流れに乗って微かに動いているのだけは感じる。 日中は仕事。夕方、全力投球していた某クライアントのコンペ、企画デザインは第一位だったものの見積が第二位で不採用という企画屋・制作屋と…
殴られた主人公が意識朦朧としているシーンなのだが、現代詩も書く松浦らしく、現実と非現実、あるいは過去と現在の混濁した様子を、とんでもない技巧で描いている。 主人公の意識の混濁。そこで現れては消える過去の記憶は、どうやら主人公がからんだ妙な映…
「過去に行って現在に戻る」という内容の夢を見た、という主旨のことを少々長めに書いたのだが、ちょっとグロいので削除しました。五時五十分起床。 午後より外出。麻布十番へ。つづいて銀座へ。移動中はケータイで電話ばかりしていたような気がする。車内で…