2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧
兵役に出たいと申し出る部下の前で突然服を脱ぐ上司のエピソードは不条理とナンセンスの極み。そして、妙な怒りの感情に満ちている。不条理とは、笑いにも怒りにも悲しみにも近い。それでいて、どれでもない。 カフカ式練習帳 作者: 保坂和志 出版社/メーカ…
五時、そして五時四十五分起床。麦次郎はほとんど騒がない。だが猫トイレをチェックするとおしっこが豪快に漏れだしていた。その麦次郎は、朝日の陽だまりでコロンと寝転がって目を細めている。 仕事。昨夜しっかり考えておいた部分、今朝見返してみるとまる…
第三章「親しみ 家族という磁場」。核家族化=最小単位化により社会からの影響=浸蝕をこれまで以上に受けやすくなってしまった「家族」、そして家族に負担がかかりやすいシステムとして完成されつつある社会。家族が社会を補完する、という奇妙な社会構造。…
五時、五時四十五分と二度起床。寒さはほとんど感じない朝。夢に、大学卒業後に低価格レディスアクセサリーの会社に就職したがその後ヨウジヤマモトに転職したものの(二十年前、渋谷マルイのヨウジヤマモトで偶然再会した)家庭の事情で故郷に帰ってしまっ…
五時、麦次郎にゴハンを与えるために一度起床。つい先日までこの時間に起きるたびに感じた寒さはどこかに消えてしまったようだ。だがふたたび布団に戻ると、掛け布団にくるまった途端に、意外にもカラダは冷えているという事実に気付かされる。いや、冷えて…
六時三十分起床。また首を寝違えた。首の右側の筋に板バネが入っているような張り。わかりにくい表現かもしれないが、筋肉痛をギュッと凝縮したような痛み方。傷んでいることを忘れて身支度だの掃除だのをすると、アウ、と思わず声が漏れる。少し風邪っぽく…
-寝癖ゼロ事件 -麦次郎おまえ何食ったの?事件 -掃除の最中に猫がうろちょろ事件 -通帳記入忘れてた事件 -利子が付いてた事件 -フリクションボール3色の交換用リフィルをまちだ文具店で買ったよ事件 -アレ忘れてたコレも忘れてた事件 -Macの日本語入力を「か…
とにかく痛々しい占術的世界。世界観の構築力がすさまじい。とにかくスキがない。典型的な虚構世界だというのに、徹底した設定と手を抜かない描写力が、読者の中に芽生えるその世界への嫌悪感をどんどん高まらせる。 群像 2015年 04 月号 [雑誌] 出版社/メー…
昨夜は寝る前に妙な寒気を感じてタンスから腹巻きと呼ぶには少々ハイテクすぎるヒートテックのような蓄熱素材のそれを付けてから寝たのだが、それでもやはり冷えたのか、少し風邪っぽい。五時、麦にゴハン。五時三十分、パッキリと目覚めてしまう。そのまま…
「群像」2015年4月号掲載。占術だか呪術だかが日常に溶け込んでいるらしい異世界(近未来?)で、三十八度の熱が下がらぬまま一ヶ月も苦しんでいる男が主人公。装飾過剰というほどではないのだが妙に力が入っている文体と奇妙すぎる舞台設計のせいで、最初は…
二時三十分、麦次郎の大声に目が覚める。二度寝。五時、麦次郎がゴハンくれと起こしに来た。ちゅーるを一本与える。三度寝。五時四十五分、きちんと起床。何度も起きすぎたせいだろうか、激しくヘドバンしたあとのように朦朧としている。そんなこと、したこ…
五時四十五分起床。花子が亡くなって一ヵ月経ったというのに、明け方に一度起きて朝ゴハンをあげる習慣は体がしっかり覚えているようで、目覚めるという行為というか生理現象というか、は、花子にゴハンを与える必要がなくなった今でも相変わらずつづいてい…
やはり感慨深い事件 でも行動はてきぱき事件 Wパスタ事件 マサーン事件 これでいいのか事件 ありゃま臨時休業かよ事件 いい人ばかりだ事件 TさんのペンはシャーボX事件 「デート」変な意味で夢中事件 デート ~恋とはどんなものかしら~ 作者: 古沢良太(脚本)…
たくさんの花や木々が生き、季節ごとにまったく違う表情を見せる広い庭とともに生きるように遊ぶ男の子。その描写の、男の子も植物も、なんといきいきとしていることか。短いけれど、この断片は保坂さんの最高傑作の一つかもしれない。 カフカ式練習帳 作者:…
六時三十分起床。すっきりと晴れた空が、少しずつ霞んだ春の雲に覆われていく。朝日に刺激されたのか、ぷちぷちがご機嫌そうにさえずっている。外からはヒヨドリの甲高い鳴き声も聞こえてきた。種類まではわからなかったが、カモが二羽、ならんで西へ向かっ…
わんぱくな従兄たちと夏休みに留守番する、というだけの断片は、なぜかググっと心に刺さってくる。ノスタルジーだろうか。こんな経験はしたことないけれど。それから、大量に汗をかく美少女も。こっちはちょっと変態チック。汗フェチ。 カフカ式練習帳 作者:…
五時三十分、麦次郎にゴハンを与える。最近は朝に大声を出すことが少なくなった。ぼくが先手を打ってゴハンを与えているからか、それとも、高血圧対策、そしててんかん発作の予防や神経疾患の予防などに効くというサプリメント(というよりはレメディみたい…
「群像」4月号掲載。うわあ、二十世紀のジャズの巨人たち(のアンドロイド)とフォギーが夢のセッション。奥泉さん、このシーンが書きたくてこの小説連載してるんじゃないかな(笑)。 群像 2015年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/03/…
四時三十分、自然と目が覚める。花子にたたき起こされるのは二時半から四時半の間だった。やはりまだ体が覚えているということか。長い小便をして二度寝を決め込もうとするも、花子のことを考えていたら眠れず。だが気付いたら目覚まし時計代わりに使ってい…
「グラゼニ」。なんだか沈んだ感じになってきた。「会長島耕作」。切ない。「セケンノハテマデ」。久々の猫ネタ。 週刊Dモーニング:毎週無料でマンガ雑誌モーニングの漫画を配信 Excite Japan Co.,Ltd. ブック 無料 グラゼニ(17)<完> (モーニング KC) 作者:…
五時四十五分起床。朝から麦次郎が肛門に詰まったウンコをカーペットになすりつけ、ついでにゲロを吐いた。花子が生きていたら、騒々しいヤツだと呆れているだろう。 目覚めてすぐは曇りがちだった空が、八時頃にはすっきりと晴れはじめた。だが昼に近づくに…
「群像」2015年4月号掲載。複数の恋愛が同時進行で進みはじめ、さらにそこに、やや面倒くさい人間関係や社会的事情が複雑に絡みはじめる。ふふふ。 群像 2015年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/03/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブ…
五時五十五分起床。外は湿った暖かさに包まれているが、その外気に包まれているはずの部屋の中はまだなお冬の底冷えをわずかにひきずっているようで、床伝い、敷布団伝いの冷気が朝の行動を鈍らせる。が、起きてしまえばそうでもないのだから不思議だ。 麦次…
麦次郎なぜそんなに勢いよくオシッコするのだ事件 朝から郵便局事件 ほぼ初夏事件 午前中から吉祥寺事件 慌ただしく歯科医事件 磨きすぎと言われた事件 ちょっと時間が空いたのでエクセルシールカフェと思ったらカフェドクリエに化けていた事件 打ち合わせ二…
五時四十五分起床。首が痛い。あまり動かない。頭痛もする。 朝から仕事を進めるが、頭痛で今一つ集中できず。いや、集中はしているのだが、その持続時間が短い。 午後、近所の整骨院へ。首の痛みを訴えると、なぜか下半身中心に施術されたのだが、不思議な…
六時四十分起床。午前中は掃除。本棚だのデスクだののホコリを「ウェーブ ハンディワイパー」で念入りに取っていたら(週イチで必ずやっているのだが、いつもより念入りにやった)、ぼくもカミサンも鼻ムズムズに。おたがい、ハウスダストにめっぽう弱い。ハ…
「群像」2015年4月号掲載。間違い電話から始まった恋愛が、「会わないほうが幸せ」という方向へ向かってしまう。ふふふ。青いね。 群像 2015年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/03/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る いと…
六時三十分起床。春めいた、というよりは春そのものの明るい陽射しが、微かに霞んだ空に満ちている。鳥たちの鳴き声がいつもより少しだけ澄んで聞こえるが、ウチのインコの声だけは相変わらずで、オノマトペに表記しなおせば、濁音のオンパレードになってし…
「群像」2015年4月号掲載。亡き友人の遺言のようなものが呼び寄せた不思議な縁。友人同士が別々の場所で銀色の靴を履いた(別々の)女性に(ほぼ同時に)会い、それぞれ親交を深めた、という偶然。片岡義男の文章には、偶然を、大きな流れの中にしっかり組み…
五時四十五分起床。昨日まとめた、一般家庭ではぜったいにありえないというくらい大量の紙系資源ゴミを出す。とにかく重い。綴じ紐が指にキュッと食い込む。ついTバックを履いた尻を思い浮かべてしまい、苦笑した。 午前中は見積だの電子債権(手形)申請用…