「群像」2015年4月号掲載。占術だか呪術だかが日常に溶け込んでいるらしい異世界(近未来?)で、三十八度の熱が下がらぬまま一ヶ月も苦しんでいる男が主人公。装飾過剰というほどではないのだが妙に力が入っている文体と奇妙すぎる舞台設計のせいで、最初は…
二時三十分、麦次郎の大声に目が覚める。二度寝。五時、麦次郎がゴハンくれと起こしに来た。ちゅーるを一本与える。三度寝。五時四十五分、きちんと起床。何度も起きすぎたせいだろうか、激しくヘドバンしたあとのように朦朧としている。そんなこと、したこ…
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