わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

フライングイート

五時五十分起床。起床時に血圧を測るのを日課にしているのだが、秋に河北病院で受けた健診で緊張のせいか異様に高い数値が出てしまい、それ以来、かかりつけの内科医のところでは血圧は正常なのに、自宅では河北の悪夢がなぜか蘇ってしまい、収縮時(だっけ…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学(122) 近代篇37」

「群像」2020年1月号掲載。副題は「「Anno Domini(主の年)」から「A.D./B.C.」へ」。十八世紀後半からのネーション(国民)という概念の誕生。新しい概念であり、ナショナリスト自身も新しい存在であることを強く自覚し主張しているにも関わらず、彼らは自…

2019年 今年おもしろかったもの

●ドラマ「スカーレット」 今までいちばん好きだった朝ドラは「花子とアン」だったのだが、こっちのほうがおもしろいかもしれない。 連続テレビ小説 スカーレット Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド) 作者:水橋文美江 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2019/09/2…

行く年の

五時四十分起床。曇天。雲の厚い朝は目覚めが重くなる。起きることはできても、眠気をしばらく、呆れるほどに引きずる。気づくと雨が降りはじめていた。 冬休み中ではあるが休み明け納品の案件がいくつかあるので、今日は仕事をすることに。といっても年末の…

終始

六時起床。大掃除に始まり、大掃除に終わる一日。以上、おしまい。 読書はあまりしていない。

大掃除⇔吉祥寺

六時起床。身支度→メールなど確認→大掃除→「スカーレット」→吉祥寺「Vietnam French De salita」で妻とささやかな忘年会→ギャラリーフェブで「トラネコボンボン展」→ヨドバシカメラで壊れてしまったオーブントースターを買い換え→帰ってセッティング→大掃除…

百年の孤独のような

五時三十五分起床。今朝はトイレで目覚めなかったことに気づく。なぜだろう。わからない。 仕事。複数の案件が年をまたいですぐの納品となっているので、あまり気持ちは休まらない。今日が仕事納めではあるが、まだ最終決定の指示が来ていない案件や、年明け…

今日の事件簿

裏も表も完了です事件 脇裏やぶれ事件 壊れたのかな事件 義母と荻窪駅でばったり事件 モヒカン的な髪型の方事件 ひさびさにフレッシュネスバーガー事件 脇裏やぶれ修理事件 勢いは止まらない事件 ▼特に意味はないです。 InGladAloneness アーティスト:Dalis …

小池昌代「ぶつひと、ついにぶたにならず」

「群像」2020年1月号の短篇特集に掲載。小池昌代は好きな作家の一人。ひとまず半分くらい読んだ。祖母の世話のために学校に行っていない男の子。負の感情に取り憑かれた祖母から受ける理不尽な扱いが悲しい。だが、なぜか微かに希望のようなものも感じる。な…

幻臭

五時四十分起床。体のなかから焼きたてのパンのような匂いがしている。もちろん実際にそんなはずはなく、夢で見たものが現実の感覚にどういうわけか紛れ込んでしまっているだけなのだが、それゆえなのか、朝から混乱した。まあ、そんな状態が長くつづくはず…

喧噪

五時四十分起床。冬至を一日ほど過ぎ、なお夜は長いままで目覚めた時間はまだ日の出には遠く、そのせいだろうか、あ、今日は晴れる、曇りか、雨が降りそうだ、といった天気に対する直感は、ほぼ働かなくなっている。空気が乾燥しているせいもあるのかもしれ…

川上弘美「恋ははかない、あるいはプールの底のステーキ」

「群像」2019年1月号掲載。例の短篇小説特集。ある日本人の子どものアメリカでの生活の話が、あの淡々とした、そして半歩ほど現実からはみ出したような文体で語られる。 群像 2020年 01 月号 [雑誌] 作者: 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/12/07 メデ…

焦燥

五時四十分起床。朝から妙に慌ただしい。時間に余裕をもって動いているはずが、いつの間にか焦りはじめている。切羽詰まっているわけではないのに焦るのは、年末、2019年最後のお仕事の週、ということが影響しているのだろう。あれこれと動きまわりたくなる…

今日の事件簿

11kmラン事件 ツツジが狂い咲き事件 うどん雑炊事件 住所録に二時間事件 今年のM-1はすごかったね事件 キプロスからの便り事件 Magic Keyboardはけっこう使いやすいよ事件 Magic Mouse 2も慣れると使いやすいよ事件 Apple Magic Keyboard - 日本語(JIS) 発売…

保坂和志「UFOとの対話」

「群像」2020年1月号掲載。宇宙論、認識論、時間論、多元宇宙論、のごったまぜ。今のところ、UFOとは対話していない。いや、しているのだが、その対象がぼくらの考える乗りもの的なUFOではない。 群像 2020年 01 月号 [雑誌] 作者: 出版社/メーカー: 講談社 …

回復

五時四十分起床。いつもは自然に目覚めるところ、今日はアラームに起こされるかたちとなった。眠りが深かったか、それとも。 午前中は掃除に精を出す。ここ数年で亡くなった花子、麦次郎、ぷちぷちの写真を書斎に飾っているのだが、こまめに掃除しているつも…

今日の事件簿

それは事業計画書ですよ事件 朝の納品ラッシュ事件 Mac miniは査定ゼロ事件 なるほどいいアイデアですね事件 懐かしいクリスマスカード事件 インコはもう寝てた事件 メンチカツ探しに夢中事件 薄くてもイケますね事件 クリスマス・キャロル (新潮文庫) 作者:…

鉛雲

五時三十五分起床。葵が、夜が明ける前から窓を開けろとうるさい。猫だから多少は見えるのだろう。 曇天。空の色だけなら二月、鉛色の雲。 外出の予定がないので、終日書斎で仕事。某生活家電メーカーパンフレット、某金融機関広報誌、某美容メーカーカタロ…

山尾悠子「漏斗と螺旋」

「群像」2020年1月号掲載。例の短篇特集。この作家のことはまったく知らず読んだこともなかったのだが、現代詩の散文詩みたいな書き出しが気に入ってしまったので、先入観ゼロで読み進めている。難解だが妙に映像的な描写は、松浦寿輝あたりを彷彿とさせるの…

忙転

五時三十五分起床。昨夜はクシャミと鼻水で口呼吸しながらの就寝だったが、朝になるとすっかり落ち着き、いつも通り、難なく身支度をこなせた。朝晩は冷え込むものの昼間は暖かいという予報だが、朝の空の表情からは気温の上昇なんておよし信じられなかった…

梯子

五時四十分起床。昨夜は就寝前、空腹に絶えきれずにバナナやらフルグラやら手当たり次第に食ってしまったが、そのせいだろうか、目覚めにキレがなく、体の芯が眠気をなお引きずっているようだ。とはいえ体の動きにはなんら影響はないようで、いつもどおりに…

今日の事件簿

T先輩と巨大施設の夢事件 計画が変わる事件 子どものころのミシン事件 なんだこの美しい女性は事件(丸ノ内線で、ものすごい透明感の女性が隣に座ったのですよ。女優さんだったのかな…) 1,000万円の使い途事件 虫の女事件 同じパンツは二度と買えない事件 …

高村薫「星を送る」

「群像」2020年1月号の「新年短篇特集」に掲載。天文学、物理学、そういった科学的かつ大半が人知を超えた世界のことなら理解できるが、人の心は今ひとつ理解しきれない男。…かなしい。 実は、高村薫ってほとんど読んだことがない。短篇を数作品、という程度…

収束

五時四十分起床。突風が低く響く。寒いのか、と身構えるが、実際に部屋のなかは冷え込んでおり、改めて今が冬であることを実感した。 午前中は掃除、アイロンと家事三昧。 午後は仕事。大きな迷いが生じてしまったが、まあ、大丈夫なのだろう、と思い直した…

美巡/月光

五時四十分起床。冬晴れ。いや、十二月にしては暖かだから冬晴れという言葉はふさわしくないか。小春日和というには遅すぎる。適切な言葉がすでにあるのかどうか。布団を干し、シーツを洗った。 午前中は掃除。 午後から妻と銀座へ。ソニー銀座パークで開催…

今日の事件簿

黙々とただ黙々と事件 久々のFPさん事件 ぎりぎりで電話事件 犬だけじゃなかった事件 SEOは侮れない事件 数寄和で日本画学生とお話事件 鶏トマトうまうま事件 筋肉ピクピク事件 sukiwa.net

アンソニー・レイノルズ『瓦解の美学 JAPAN 1983-1991』

敬愛するデイヴィッド・シルヴィアンと彼がフロントマンを務めた伝説のブリティッシュ・バンド「JAPAN」の解散直後から事実上の再結成である「Rain Tree Crow」の空中分解までを、当事者のバンド・メンバーおよびさまざまな関係者が語っている。時間がある時…

高橋源一郎「カズイスチカ」

「群像」2020年1月号の新年短篇特集に掲載。さまざまな、高齢者の「死」の間際、そして「死」そのものが断片的に、そして重層的に語られている。少し実験的な感じ。やはり高橋源一郎はこうでなければいけない。表題は鴎外の作品名のようだけれど、残念ながら…

落葉/皮膚

五時前に目が覚めてしまった。どんどん睡眠感覚がおかしくなっている。だが、そんなに不自由はない。自宅兼事務所で仕事しているのだから、眠かったら(仕事さえ調整できるなら)その場で眠ればいい。 仕事。三つの案件を取っ換え引っ換え。 十五時過ぎ、気…

瀬戸内寂聴「見るな」

「群像」2020年1月号の新年短篇特集に掲載。例によって自身の波瀾万丈の恋愛人生を題材にした私小説なのだが、数十年を一気に駆けぬけるような展開だというのに、その一瞬一瞬の感情が、たいして描写されてもいないにもかかわらず、克明に伝わってくる。そし…