わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

楽天のメルマガにあったバーゲンの名前

↓コレなんですが…… 「リンかけ」かッ! オリジナルは、↓コレだッ! もいっちょ! リングにかけろ 全15巻 (コミック文庫)作者: 車田正美メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見るリングにかけろ2 26 (ジャンプコミックスデラックス)…

保坂和志「未明の闘争」(6)

「群像」4月号掲載。昔の会社の同僚の葬式で出会った仲間たちとグダグダ会話しながら歩いている、というだけなのだが……なんなんだ、この奇妙さは。1回目から読みつづけているが、その都度作品に対する印象が違う。奇妙だ、という感覚だけは一緒なのだが。 …

伊藤たかみ「秋田さんの卵」読了

「群像」4月号掲載。ものすごく軽い文体で、生と死の境目を描こうとした……のかな。群像 2010年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/03/06メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を含むブログ (16件) を見る八月の路上に捨てる作者: 伊藤たかみ…

ふわふわ

小泉今日子と付き合うことになった。という夢を見た。○梨かオレは、と夢の中で自分にツッコミを入れていた。五時五十五分起床。 「めざましテレビ」の主題歌が桑田佳祐に変わってから3日が経つのだが、いまだになれない。あの変態的粘着ボイスは目覚めた直…

伊藤たかみ「秋田さんの卵」後編

「群像」4月号掲載。主人公は、法的に認められなくなってしまったために介添婦をやめることになる秋田さんという中年女性が、最後に面倒を見ている不治の病の男性が他界したときに霊安室に入ることを許可して欲しいと、友人でもある看護婦に頼み込む。死の緊…

古井由吉『水』読了

「谷」。死との向き合い方。あるいは、中途半端な生との向き合い方。 各短篇に共通する明確なテーマがあるわけではないので総論的には語りにくいが、生が内包する危うさ、そして生と死の、あるいは正気と狂気の境界線を、目隠ししたままあぶなっかしいバラン…

回復

六時起床。昨日はたっぷり眠れたからだろうか、風邪の症状がかなり抜けている。ありがたい。 終日書斎に籠もって仕事。夕方、ちょっとだけ散歩。北風に身を縮めながら歩く。寒さは冬そのもので、見上げればオリオン座が浮かんでいそうなのだが、空の表情はな…

風邪引いた

六時起床。喉が痛む。念のために風邪薬を服用。 仕事をはじめるが、眠気、だるさ、喉の痛みでまったく手が進まず。仕方ないので今日の作業はあきらめ、寝ることに。 夕方、河合内科クリニックへ。やはり風邪。ちょっとだけ喘息の発作も出ていたようだ。薬を…

古井由吉『水』

「谷」。ガンで他界した学生時代の登山仲間の弔い登山に出かけた中年の二人組は、山小屋で居合わせた男に目の前で突然死されてしまう……。遠いようで身近、そんな感覚のものである「死」が、狂気の象徴のように描かれている。死ぬ者は狂気に陥っているわけで…

東京都写真美術館「森村泰昌 なにものかへのレクイエム --戦場の頂上の芸術」

歴史を大きく変えた芸術家や政治家に森村自身が扮し、それを撮影するという変わった手法。芸術家や政治家をパロディ化するだけでなく、その信念や生き方に共感したり反発したり、あるいは時代背景のまったく異なる現代にその思想を持ち込み価値の再確認や再…

痔の悪化を怖れつつ

六時三十分起床。冷え込んでいるが、真冬の寒さとはどこか違う。建物の隅々にまで冷たさが走り容赦なく全体を冷え込ませる、攻撃性とでも呼べそうな感覚はなく、どこかにスキのありそうな不完全さ、曖昧さが感じられる。実は寒さそのものは真冬のそれとまっ…

現代詩文庫『高見順詩集』『清水哲男詩集』

西荻窪の古書店「夢幻書房」が移転するそうで、閉店特売をやっている。在庫全品70%オフ。掘り出し物を探してみたが(なぜかおそらくTV放送当時の初期モデルらしき、百式やメタス、リック・ディアス、ハイザックなどのガンプラが置いてあった)、小説はツボに…

ひとまずテレビも猫も無事

四時三十分ごろから花子に延々と湿っぽい花のアタマをぺちょりと付けられたり髪の毛をペチョペチョと舐められたり、あれこれされつづけた。猫というドウブツは気まぐれで、一度甘えはじめると飽きるまで甘えつづけるのだが、飽きると手のひらを返したように…

番外編「ニッキベッテ」

小学生のころ、ちょっと変わったじゃんけんゲームでさんざん遊んだ。限りなくあっち向いてホイに近いじゃんけんで、あいこになったら勝ち、というルールだ。ゲーム中は、チョキを「ニキ」あるいは「ニッキ」、パーを「ベテ」あるいは「ベッテ」、グーを「ク…

古井由吉『水』

「弟」ようやく読了。古井さんにしては珍しい、ハッピーエンドか? まさか、と思っていたら、古井作品の中で一、二を争うくらい後味の悪いエンディングに、一気に転換……。水 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04メディア:…

カモ通る

五時五十五分起床。雨は上がったようだが陽はまるでささず、空には平坦な灰色の雲が延々と広がるだけだが、そこに時折、カモが通り過ぎる。オナガガモは帰ったようだから、カルガモなのだろう。 一年近くかけて進めていた仕事が、ようやく終了した。 夕方か…

週刊モーニング

よしながふみ「きのう何食べた?」と「カレチ」がおもしろかったです。前者は浮気とナポリタン。後者は車掌見習いとフェミニズム運動。きのう何食べた? 3 (モーニング KC)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/23メディア: コミック購…

とんだ誤算

六時五分起床。ちょい寝坊。宇宙船に乗ってなにやら壮絶なことをしている夢を見たが、細部はおろか全体像も思い出せない。宇宙船にいた。同乗者が数名いた。知っている人はいない。それだけしか覚えていない。目覚めると花子がぴったりと体を寄せて寝ていた…

古井由吉『水』

「弟」。弟の回復。集中して読む時間がほしい……。水 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る古井由吉の作品はこちら

もっちりぷっちり

六時起床。眠いがたっぷり眠った感覚はある。しかし睡眠時間が増えているわけではない。眠りの質がよかったのだろうか。まだ多少痰がからむが喘息の発作は消えている。安心して起き上がり、身支度をはじめる。 雨。春雨じゃ濡れていこう、などと言っていたら…

古井由吉『水』

「弟」。兄弟の半生。水 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る古井由吉の作品はこちら

ピークフロー

六時起床。あかん。今日も喘息気味。黄砂がひどかった日から、ずっと調子が悪い。九時になった時点で、すぐにかかりつけの河合内科に電話して診察を予約。メプチンエアー服用、2吸入。 日中は仕事。しかし胸が苦しくて今ひとつ集中できず。 十八時、河合内科…

古井由吉『水』

「弟」。入院中の弟の様子。症状が克明に描かれている。水 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る古井由吉の作品はこちら

麦次郎、届きたてのテレビを確認する(その手順)

こっちが釈然としない/わたしはトイレが大好きだ

釈然としないわ! そう言われているような気がして目が覚めた。いや、目が覚めた瞬間にそう言われたような気がしたのかもしれない。上体だけ起こして、部屋の中を見回す。花子が財布やらメガネやら喘息の薬やらハンドクリームやらを置いておいた棚の上からこ…

古井由吉『水』

「弟」。八年も年の離れた大学生の弟が、突然精神に異常を来してしまう。弟は入院するが、唯一の身内である兄が面会に来るのを拒む。身内にこんな姿を見せたくない、という心理なのだろうが、それだけの話をとことん掘り下げてしまうのか、それとも他の要素…

黄砂と発作

巨大な鳥が羽ばたく姿をイメージした。だが、そんなものが仮にいたとして、同時に聞こえる大仰な水の音は何から発せられているのだ。怪獣の夢でも見ていたのだろうか、妄想めいた勘違いをしている。よくよく聞けばそれは風の音であり雨音であり、前日に天気…

山崎ナオコーラ「昼田とハッコウ」(2)

「群像」4月号掲載。なんだか保坂和志の作品みたいなダラダラっぷりなのだが、ところどころにナオコーラならではの毒っぽい要素が挟まれている。群像 2010年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/03/06メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を…

もたもたの理由と仲里依紗

状況も理由もわからないが、もたもたしている。何かを待っているようだが、その理由がまったくわからない。わかっているのだがわからないふりをしているのかもしれない。だが表面的にはわからない。急がなければいけないかどうか、その判断すらつかない。必…

古井由吉『水』

「衣」。服との関係性をからめながら、男女関係のもつれと歪み、そして愛欲を描き出している。時系列が飛びすぎていて、全体像が把握しにくかった。再読するともっと楽しめるかも。水 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04…