わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『水』

「谷」。ガンで他界した学生時代の登山仲間の弔い登山に出かけた中年の二人組は、山小屋で居合わせた男に目の前で突然死されてしまう……。遠いようで身近、そんな感覚のものである「死」が、狂気の象徴のように描かれている。死ぬ者は狂気に陥っているわけではないのだが。

水 (講談社文芸文庫)

水 (講談社文芸文庫)

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