金沢と若造 - わたしが猫に蹴っとばされる理由

　六時三十分起床。春めいた、というよりは春そのものの明るい陽射しが、微かに霞んだ空に満ちている。鳥たちの鳴き声がいつもより少しだけ澄んで聞こえるが、ウチのインコの声だけは相変わらずで、オノマトペに表記しなおせば、濁音のオンパレードになってしまう。天気のせいだろうか、麦次郎は朝からあちこちをウロウロしている。
　午前中は念入りにお掃除。カミサンは滋賀から上京してきた高校時代の友だちと久々に会うために外出。
　昨夜の鶏トマトシチューの残りにギャバンのカレー粉を足してカレー風味にし、これを丼にかけてトマトカレー丼にして昼食。テレビを観ながら食べていたら、ドボンとこぼしてしまった。
　退屈なので、午後は外出。松屋銀座のデザインギャラリーで開催されている「金沢のデザイン」　旦那衆とその継承の力」が気になっていたので見に行った。美に裏打ちされた城下町文化の伝統継承と時代による影響・変化がテーマらしいのだが、うーん、松屋のあの小さなスペースでこれをやるのは無理があるよねえ、という内容だった。大きめの美術館でガッチリ企画してもらいたい。別のスペースでは北陸フェアをやっていた。いわゆる物産展というよりは、金沢のセレクトショップという趣。美しいし美味しそうだが手が伸びないのは、ぼくがまだ若造だからか。地下の「ネスプレッソ」の直営店でコーヒーカートリッジ三種類とチョコレートを買う。
　伊東屋へ移動。新生活の時期なので伊勢丹のセール初日くらい人がごった返している。シャープペンシルあるいは多機能ペンを新調しようと考えていたのだが、結局買わず。すこし銀座の町をぶらついてから荻窪へ戻る。駅でカミサンと合流し、中華弁当を買って帰った。
　夜はエアロバイク1時間。「人志松本のすべらない話」を観る。ベストセレクションはどれも覚えている話ばかり。何度聞いても爆笑。
　笑い疲れたので早めに寝た。