わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

評論

発出の日

五時三十分起床。アラームより早く目覚めたのは、今日中に緊急事態宣言が発出されることへの関心だか緊張だか、何か特別な感情のようなものが影響しているのだろうか。 仕事。某クライアントの案件を黙々と進めたが、このクライアントだけで三件が動いている…

さよならアーロン。

五時三十分起床。葵が早速オイルヒーターの上に乗りに来た。お気に入りらしいが、気をつけないと低温ヤケドになってしまう。乗ろうとしたらすぐさま設定温度を下げるようにしないと。 仕事。日中は某クライアントの会社案内の構成案を仕上げ、十六時ごろから…

9kmとはっさく、そしてパイ

今朝も五時四十分起床。初夢はさっぱり覚えていない。目が覚めてすぐ手元のスマホにメモしておいたのだが、こう書いてあった。 旅先での買い物 旅に出ていたのだろうか。心のどこかで、旅行したいと思っていたのだろうか。 Amazonプライムで「ヱヴァンゲリヲ…

空海とエヴァ

明けましておめでとうございます。この状況がウソみたいに解消されることを願って。今年もよろしくお願いいたします。 相変わらず五時四十分起床。年が改まったからといって朝のルーティーンが変わることもなく、いつもどおりに身支度し、ドウブツたちの世話…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代篇(5) 〈しるし〉が来た

「群像」2021年1月号掲載。今月もニーチェの『ツァラトゥストラ』。永劫回帰という概念が、実はキェルケゴールと表裏一体のような関係をなしている。キェルケゴールの思想はキリスト教を信じるがゆえに神の矛盾に気づくというジレンマを抱えている、みたいな…

工藤庸子「大江健三郎と「晩年の仕事」」 第四回 「戦後民主主義」と『水死』

「群像」2020年12月号掲載。ようやく読了。この評論を読んでみて、あらためてこの『水死』という作品が、英米の古典文学、民俗学、神話・伝承といった大江健三郎らしい要素を緻密に積み上げることで成立している作品であること、そして大江風に言えば(著者…

コロナの最中に健診を

六時起床。晩秋の雨は部屋の中まで冷気を伝わらせる。寒いと感じながら布団に入ったまま上体だけ起こして朝の日課である血圧測定の準備をしていたら、いつの間にか葵が傍らで香箱を組んでいた。少し寒そうだ。シャム猫は体毛が短い。葵は体型がタヌキだった…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 現代篇4 永劫回帰の多義性」

「群像」2020年12月号掲載。 キェルケゴールの「絶望」を乗り越えようとした思想として、ニーチェが上げられている。「永劫回帰」を、著者はルサンチマンやペシミズム、ニヒリズムに対峙するものであるとし、その根拠について考察を展開している。ぼくはニー…

鷲田清一「所有について(10) 所有と譲渡可能性」

「群像」2020年12月号掲載。 所有権(事故固有性)とは、その本質とは何か、の考察。ロックからヘーゲルまでさかのぼり、「身体性」という問題から所有について考察している。身体は自分自身のようであって、実は完全なコントロールができない、その構造や状…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代編(3)絶望としての信仰

「群像」2020年11月号掲載。あと一章だけ読み残したまま、二週間以上放置してしまった…。 絶望とは悲劇に由来するものであるが、一方でキリスト教の福音書は反悲劇的正確があり、すなわち「喜劇」でもあるという点にキェルケゴールは着眼していた、と著者は…

鷲田清一「所有について」(9)所有権とそのあらかじめの剥奪

「群像」2020年11月号掲載。 詩人・石原吉郎の昭和21年の中央アジア強制収容所での、わずかな食事を二人で分け合った際の、緊張感が最高に高まった状態で平等な分配を実現したという経験の描写から、所有という概念が、上位審がない場合は共生と敵対・憎悪が…

工藤庸子×尾崎真理子「女たちの大江健三郎」

「群像」2020年11月号掲載。 「群像」で大江健三郎論を展開してきたベテラン文学者と、昨年全巻が刊行し終えた「大江健三郎全小説」の全巻の解説を担当するというとんでもない仕事を成し遂げた元読売新聞記者の文芸評論家の対談。彼女たちの対談から、大江作…

鷲田清一「所有について」(8)〈自〉と〈他〉の力学

「群像」2020年10月号掲載。 占有という概念が所有へと変化するプロセスにおいて、そこに「黙契」という概念が生まれている、と著者(というか今回の鍵となる『人間本性論』を書いたヒューム)は述べているのだが、「黙契」が誕生する原因となっているのが、…

大澤真幸「〈今の時〉に満たされた時間 「歴史の概念について」をめぐって」

「群像」2020年10月号掲載。読了した。 過去の事実に、現在における大きな歴史的変化や事件の「片鱗」や「兆候」を見出すこと。この、バックキャスティング的な歴史観が史的唯物論、ということになる、のかな。そして、この構造は、実は「最後の審判」とおな…

大澤真幸「〈今の時〉に満たされた時間 「歴史の概念について」をめぐって」

「群像」2020年10月号掲載。 ヴァルター・ベンヤミン没後80年特別寄稿。「史的唯物論」とは何か、の解説と考察。進化的な歴史観は過去の事象が因果関係によって現在に結びつき、さらに未来へと続いていく物語的な構造を形成していくが、ベンヤミンの歴史観は…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代編(2)もうひとりのモーゼ

「群像」2020年9月号掲載。 西洋文化の精神構造としてのエディプス・コンプレックスはフロイトの精神分析における根幹をなしている…と思いきや、晩年のフロイトは『モーセという男と一神教』という著作で、モーゼには出エジプトを指導したモーゼとは別にもう…

鷲田清一「所有について」(7)法と慣行

「群像」2020年9月号掲載。 所有という概念は、自/他の単純な二項対立上の利害関係から生まれるわけではない。著者はソースティン・ヴェブレンの『有閑階級の理論』という著書の一文を引用しているが、これがぼくにはわかりやすかった。 「所有権は、生存に…

いきなりラン

五時四十分起床。昨夜は走る予定だったがカミナリで断念。ところがたいして雨は降らず。とはいえ稲光と雷鳴のなかを走るのはちょっとコワイ。でも走ればよかったかな、なんて思っていたら今朝はまったく降っておらず、無論カミナリもなく、おまけに涼しい。…

のんびり読書

五時四十分起床。今日も終日のんびりと過ごした。明日からちょいと忙しくなる。 読書は松浦寿輝「香港陥落」(「群像」2020年9月号掲載)。酒の席で、国籍と年齢、そして職業の異なる三人、それぞれの「私的な戦争体験」が語られる。 群像 2020年 09 月号 […

小田原のどか「不可視の記念碑」

「群像」2020年9月号掲載。特集「戦争への想像力」の評論。 読了。彫刻/芸術と政治や歴史との関連性、もっと端的に言えば彫刻/芸術の政治利用に強い関心を寄せる彫刻家であり、2019年のあいちトリエンナーレ「表現の不自由展」に参加した当事者でもあった…

福尾匠「ポシブル、パサブル ——ある空間とその言葉」

「群像」2020年7月号掲載。読了。空間の美術とも言えるインスタレーションと新型コロナウイルスの関連性についての小論かと思いきや、東浩紀、ドゥルーズ,ハイデガー、ロックなどの思想を借りながら、空間(と隠喩・換喩)についての、存在論やコミュニケー…

「群像」2020年7月号まとめて(保坂和志、小田原のどか、樫村晴香)

群像 2020年 07 月号 [雑誌] 発売日: 2020/06/05 メディア: 雑誌 保坂和志「鉄の胡蝶は夢に記憶に歳月に掘るか(23)」。今回は新型コロナにまつわるエピソード、かと思いきや、最後のあたりでいきなり、まったく別の物語がはじまった。これ、次回につづくの…

五十のおっさん、ワイズでレディースのパンツを買う。

五時四十分起床。晴れ。コジコジが機嫌よくさえずっている。いや、さえずりではなく叫びか。久々の朝日に昂ぶっていることが声の大きさからよくわかる。 午前中は掃除に専念。 午後は妻と吉祥寺へ。きちんと買い物に行くのは三ヶ月ぶりくらいか。まず吉祥寺…

尾崎真理子「ギー兄さんとは誰か 大江健三郎と柳田国男」(3)

「群像」2020年6月号掲載の集中連載評論。ようやく読了。 大江が生み出した「ギー兄さん」というキャラクターの背後に柳田国男の存在があったというだけではなく、実は大江の四国の森の世界観の構築にも柳田は大きな影響を与えている。四国の森は、大江の世…

西荻テイクアウト。一ひねりの工夫と、当然のうまさと。

五時四十分起床。雨。早朝からせっせと仕事。妻は今日が高円寺「猫の額」での個展の最終日。この状況にもかかわらず好評で、来場者数こそ少ないが通販でかなりの方が作品を購入されたとのこと。ありがたい限りだ。 夕方、喘息の通院でクリニックへ。相変わら…

ランナーは人混みを避けると迷子になる

五時五十分起床。朝イチで鳥かごを掃除。セキセイインコのコジコジ、換羽の最中なのでカゴが抜け毛だらけだ。 朝イチで1時間だけ仕事。某案件の資料の読み込み。その後は日曜日なのでオフにした。 温玉納豆そばをつくって昼食。あ、写真を撮ればよかった。 …

下戸夫婦、高円寺の焼きとりを持ち帰る。

六時起床。昨夜のランニングがすこし響いているのか、すっきりと起きられず。マスク代わりのフェイスカバーで顔を覆っての10kmは、通常の10kmより負担が大きいのかもしれない。距離に対する考え方を変える必要があるか。 午前中はせっせと掃除。そして西荻窪…

ビオフェルミンの日

五時三十五分起床。ちょっと腸の調子がよくないようだ。どうしたのか。連休中、一日も休まずせっせと労働していた影響か。それとも、おかしなものでも食べたか。どちらも心当たりがないのだが。 仕事。朝イチで経理処理をしてから銀行へ。ついでに西荻のベー…

鷲田清一「所有について」(3) ロックの問題提示

「群像」2020年5月号掲載。ジョン・ロックの『統治二論』に記された《所有〔権〕論》を、言葉の意味や定義を、英語の原文まで引用しながら丁寧に紐解いている。ロックの原文では、「所有(Property)」という概念は明確に定義化されているわけではなく、章ご…

ジーンズのまま眠った日々

三時頃に目が覚めてしまった。昨夜の地震警報のあのけたたましい音が、九年前の熟睡できない日々を思い出させたか。いつでも避難できるように、と妻もぼくもパジャマではなく、ジーンズにセーターで寝ていた。深夜に二度、三度と起き、その都度状況を、確認…