五時四十分起床。完全オフなので朝からのんびりと過ごした。
十五時、杉並公会堂へ。ぼくのかかりつけ歯科医で立川流Cコースで落語をしている立川抜志さん主催の落語会「玄人裸足 Vol.21」へ。楽しませていただいた。落語がおもしろかったのは当然として(抜志さんは「地獄めぐり」を少しアレンジして披露していた。とにかく長いネタ。スゴイ。快楽亭ブラック師匠の弟子の快楽亭狂志さんは「時そば」。ものすごくアホな感じに仕上がっていた)、個人的にはゲストで参加していた活動弁士・坂本頼光さんの活動写真が興味深かった。明治・大正期の活動写真をそのまま再現するのかと思いきや、語りには現代の時事ネタなどを軽く放りこんで、大きな笑いに変えている。そして三味線と民謡の鬼澤伊佐さんは三味線一本で笠置シヅ子の「ヘイヘイ・ブギー」と「買い物ブギ」を歌っていて、これまたおもしろかった。
吉岡乾「ゲは言語学のゲ(15) 右目と左目との年齢」(「群像」2024年10月号)。言語に絶対的な習得しやすさ・しにくさはない、ということ。
長瀬海「僕と「先生」(6)」(同誌)。加藤典洋「言語表現法講義」について、実際の講義の様子(のまた聞き)などが詳細に語られている。この講義は自分が大学生だったらぜひ聞きたかったと思って加藤さんが書かれたテキストを手に入れているのだが、なんとなく読めずにいる。最近は「群像」の連載を片っ端から読むのがぼくの読書の基軸になっているのだが、その隙間でこのテキストを読み進めてみようと思っている。