わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

本来、七草粥は一月七日の朝に

 五時四十分。喉の痛みはほぼないが、今日も鼻水と咳はつづいている。今日は完全休養。ランニングも今週は念のためお休み、ということでかなり時間に余裕がある。読書したり、昼寝したり。

 午後、妻と荻窪へ買い出し。といってもたいしたものは買っていない。歯ブラシ立て、ガスレンジ用のアルミ製の囲いのようなヤツ、夕飯用のお魚、野菜。荻窪界隈を少し長めに歩いた。正月気分はほぼ抜けていて、というより今年は正月気分そのものが希薄だったように感じる。やはり元旦の地震の影響か。

 夕食は七草粥とお刺身、という組み合わせ。本来、七草粥は一月七日の朝に食べるものらしいけど。

 

 國分功一郎・千葉雅也『言語が消滅する前に』。言語の社会的な役割・機能の弱体化は、言葉で商売している自分も随分前から感じている。購買行動においては情動的・衝動的な要素が非常に大きい、これは言語化が困難だという考え方は数年前(もっと前かな)から出てきていて、それにともない、より直接的に、感情・感覚に訴えるかたちで商品を訴求するタイプの、通販のランディングページ(バナーをクリックするとその商品のメリットがずらーっと並んでいて、最後に購買のボタンがある、あの1画面だけで構成されているページのことです)によく見られるようなコピーがどんどん幅を効かせるようになってきた。一方、ブランディングという言葉が定着しているが、これもブランドのメッセージを言葉で伝えるということは行われているものの、感覚的な好意形成に重きを置いているのは明白で、本質的には通販サイトで行われていることとと変わらないのかもしれない。現在のLINEやメッセンジャーアプリのようなコミュニケーションがメインの社会構造においては、言語の役割はどんどん少なくなっていくんだろうなあ。