わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-03-22から1日間の記事一覧

田村隆一『腐敗性物質』

買っておいて、ずーっと読んでいなかった田村の自選詩集。難解すぎて、一気に読めないんだよね。腐敗性物質 (講談社文芸文庫)作者: 田村隆一,平出隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/04/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブログ (…

伊藤比呂美『河原荒草』

物語は佳境へ。母の逮捕(なのかな?)、子どもたちの逃走/闘争。苦々しくて生っぽい憎しみや怒りが、河原の植物たちの描写と重なってゆく。 植物の描写がドウブツ的。エロティックというのとは、ちょっと違う。動的な生命力に溢れている、というか。その生…

気の毒、というよりは共感/夢見て走る死の荒野

七時起床。晴れ。おおらかで伸びやかに霞む春の空のもと、花粉がわんさかと飛んでいる(らしい)。新聞を取りに外玄関まで降り、ついでに善福寺川の橋の上で日に当たっていたら、マスクを付けて犬の散歩をするオッサンやオバサンを何度も見かけた。気の毒だ…