わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

伊藤比呂美『河原荒草』

 物語は佳境へ。母の逮捕(なのかな?)、子どもたちの逃走/闘争。苦々しくて生っぽい憎しみや怒りが、河原の植物たちの描写と重なってゆく。
 植物の描写がドウブツ的。エロティックというのとは、ちょっと違う。動的な生命力に溢れている、というか。その生命力が、なぜか死にのみ向かってまっしぐら。植物ってへーきで死んじゃうよな。そう思いながら読み進めた。
 比呂美ねーさん、時差ボケ治ったかな?

河原荒草

河原荒草