わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

松浦寿輝

松浦寿輝「香港陥落」

「群像」2020年9月号掲載。特集「戦争への想像力」の小説。 読了。 国籍も、戦争中の体験も、そして現在の立場も、香港との関わり方も異なる三人の表層的な友情が、シェイクスピアの「マクベス」のセリフで、なぜか一変する。一瞬ではあるかもしれないが、深…

のんびり読書

五時四十分起床。今日も終日のんびりと過ごした。明日からちょいと忙しくなる。 読書は松浦寿輝「香港陥落」(「群像」2020年9月号掲載)。酒の席で、国籍と年齢、そして職業の異なる三人、それぞれの「私的な戦争体験」が語られる。 群像 2020年 09 月号 […

松浦寿輝「香港陥落」

「群像」2020年9月号掲載。特集「戦争への想像力」の小説。 1章目から一転、戦争が始まり香港は占領され、日本軍はペニンシュラを摂取して司令部を置く。小さな業界新聞紙の編集長をしていた元外交官の日本人・谷尾はスイートルームに開戦前に親しくしていた…

松浦寿輝「香港陥落」

「群像」2020年9月号掲載。特集「戦争への想像力」の小説。 次第に見えてくる、三人の香港での暮らしぶり。戦争の足音が忍び寄ることで、緊張する部分と、つくろう部分と、変わらない部分と。油断するとたちまち壊れそうなバランスで成り立つ、表層的だが、…

松浦寿輝「香港陥落」

「群像」2020年9月号掲載。特集「戦争への想像力」の小説。 1941年11月8日、香港のレストランでの、日本人、イギリス人、そして中国人の会話。開戦前の退廃的な呑気さと緊張の同居した不思議なアンバランスさが、巧みに描かれている。 群像 2020年 09 月号 […

松浦寿輝「人外」(最終回)読了

「群像」2018年11月号掲載の連載小説。ついに最終回。 今号で、ついに猫のようないたちのようなラッコのような姿をしているらしい四つ足の謎の生きものであり、木の股から生まれた多くの人間たち(「わたしたち」)の意識の集合体のような存在であり、長くパ…