チュツオーラは旅が好きなのだろう。『やし酒飲み』も本作も、旅の小説であるからだ。加えて、チュツオーラは逃げるのも好きらしい。いや、好きなのは「逃がす」のほうかもしれないが。
海外文学を読んでいていつも思うのは、外国人って逃げるの好きだよなあ、ということ。日本の文学作品で、逃げることを軸に展開される物語って、そんなに多くない気がする。
アフリカの日々/やし酒飲み (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-8)
- 作者: イサク・ディネセン,エイモス・チュツオーラ,横山貞子,土屋哲
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: 単行本
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