わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

小島信夫『うるわしき日々』

 最終章。老作家は、保坂和志らしき小説家から、飼っていた猫が死んだためにメソメソしている、という話を聞く。その後、物語は痴呆がかなり進んだ妻との日々、そこで交わされた様々な会話がつづられる。その合間にも、アル中の息子の影がチラチラと差し込む。