わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

保坂和志『朝露通信』

 コマの思い出。うん。結局、この作品を貫いているのは「子どもだった自分」、そして「子どもでありつづけられなかったが、子どもであったことに(ノスタルジーでも矜持でもないようなのだが、ある種の、おそらくは言語化しにくい)特別な感情を抱きつづけている自分」を描く、ということなのかな。しかも、自分の内面からではなく、その外側から。季節、家族、親戚、友人、遊び。そして、時代。大きな出来事ではなく、そこに流れる雰囲気。
 
朝露通信

朝露通信

 

 

 

未明の闘争

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