2015-07-19 保坂和志『朝露通信』 コマの思い出。うん。結局、この作品を貫いているのは「子どもだった自分」、そして「子どもでありつづけられなかったが、子どもであったことに(ノスタルジーでも矜持でもないようなのだが、ある種の、おそらくは言語化しにくい)特別な感情を抱きつづけている自分」を描く、ということなのかな。しかも、自分の内面からではなく、その外側から。季節、家族、親戚、友人、遊び。そして、時代。大きな出来事ではなく、そこに流れる雰囲気。 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 未明の闘争 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (55件) を見る 保坂和志の作品はこちら。