2006-07-09 小島信夫『うるわしき日々』 読書日記 血のつながっていない息子の介護に根を上げはじめる老夫婦。その、状況に翻弄されつづけるさまが悲惨ゆえにこっけいなのだけれど、そこにふわりと、まっとうな悲しみが戻ってくる。 武田泰淳『目まいのする散歩』の後半にちょっと通じるところがあるかな。