テーマは「曖昧さ」だったのではないだろうか。恋愛感情の、男女関係の、記憶の、誕生の、生命の、種の、歴史の、曖昧さ。曖昧に曖昧が重なり多重化してゆくことで世界は構成されている。世界は曖昧。そして世界に対峙する「私」という存在もまた、曖昧。しかし、たしかに世界も「私」も存在はしているわけだ。なーんて書くと近代的認識論・存在論という古めかしい話になっちまってイヤになるが…。
曖昧の多重化というところが、なんだか煩雑で読んでいるとどんどん曖昧な気持ちになってしまう。そこに作意があるのだろうけれど。
蜂飼さんの詩、今度読んでみようかな。
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