ボサノヴァの大御所の名盤。先日、Joe Passを紹介したときに「ジャズはしかめっ面で聴くのではなく、ミュージシャンが刻む音に合わせて身体を揺らしながら聴くのが理想、と再認識させてくれる」と書いたが、おなじことがボサノヴァにも言えて、いや、そもそも普段からしかめっ面をしているような人はボサノヴァを聴こうとはおもわないのかもしれない。ぼくはボサノヴァというジャンルに好意はもっていても(ジャズ以上に)その世界のことを知らなくて、やはりどこから手を出せばいいのやら、という状態だった。大御所と呼ばれる人たちの作品には、共通してゆとりのようなものがあると思う。そのゆとりを、まず掴んでみる。これが、知らない音楽ジャンルを楽しむための近道なのかもしれない。
- アーティスト: アントニオ・カルロス・ジョビン
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/08/23
- メディア: CD
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