わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

春のかたち

 昨夜の天気予報で、三月中旬並みの気温になるということは聞いていた。昨年の生ぬるい冬から一転、今年は厳しい寒さとどのチャンネルの天気予報も口を揃えて連呼しているが、今日ばかりは寒さの中休みというところか。暖かだというだけで気分が晴れる自分を、あまりに能天気すぎるのではないかと少々自虐的に批判しながら昨夜は床についた。眠るうちに寒さが和らぐのではないか、そんなこともつい夢想している。無論陽が落ちれば気温は夏だろうが冬だろうが季節にかかわりなく落ち、外気は冷え込んでいく(いや、イマドキの夏はさほど気温も変わらないのだろうが)わけで、それは暖かな一日でしょうと予報されても変わらぬわけだが、夜の帳が下りる、その帳が寒さを遮断するようなイメージが勝手に沸き起こっている。春は、帳の形をしているのかもしれない。空想が尽きぬ夜になってしまった。
 とはいえ、だからといって寝不足というわけではない。あれこれ考えたのは枕についてものの五分といったところか。六時四十五分起床。
 たしかに寒さは和らいでいる。朝日はいつもと変わらず鈍い黄色をした光が柔らかく、わがマンションの横を流れる善福寺川の川面を照らしている。冬の太陽だ。ところが、空のほうはちぎれちぎれになった白い雲が、横へ横へと薄くたなびいている。これは春の、花粉が散るころの空ではないか。
 十一時、芝へ。某不動産会社の会社案内の打ち合わせ。約一年ぶりに、コンサル会社の女性社長と会う。判断力に優れており決断も速く、なおかつとてもきれいなお方。非の打ち所がないのだが、こういうタイプの美人はなぜか昔から苦手だ。スキとかキライというのではなく、ニガテ。
 午後からは事務処理、某生命保険会社キャンペーン企画など。若干落ち着いているが、明後日あたりからまた繁忙期に入る。今の状況は今日の気温のようなものか。