わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

霧の高尾参拝

 五時四十五分起床。曇天。空模様を気にしながら身支度やら掃除やらを進めるが、家を出る八時ごろには霧雨が降りはじめた。カミサンと高尾山(「たかおざん」ではなく「たかおさん」が正しいらしいが、高尾山HPのURLは「takaozan」)に登る予定だった。取りやめてもよかったのだが、ガキのころの遠足は、霧雨くらいなら決行していた、ということで、いざ山へ。
 十時ごろ、京王線高尾山口駅到着。ビニールの雨合羽を来て登りはじめる。ぼくらとおなじ物好きは意外に多く、かなりの数の人々が雨にブツクサと文句を垂れつつも、懸命に、それなりに愉しみながら登山していた。水辺を歩くコースがあり、夏だからここが気持ちいいのではないか、と思っていたのだが、足元が危険そうなので舗装された登山道を歩くことに。舗装道でハイキングとはちゃんちゃらおかしいが、舗装と言っても勾配はそこそこきつく、適当な舗装しかしていない部分もかなりあるので、まあそこそこの登山感(というコトバはなんだか妙に思えるが、あえて使う)は味わえる。問題は足元より天候。歩けども歩けども空模様は変わらず、霧はますます濃く立ちこめる。景観もクソもあったもんじゃない。気温はさほど高くないが、歩けば歩くほど体温は上がる。暑さに辟易したカミサンは早々の雨合羽を脱ぎ、傘をさしはじめた。ぼくは山頂近くにあるお寺までガマンしたら、全身汗だく。寺の境内でTシャツを着替えるというバチあたりなことをしてしまう。小一時間かけて薬王院に辿り着き、一度南無大師遍照金剛、と唱えて参拝してから一度頂上まで登り、もう一度寺まで戻り、近くにあった蕎麦屋で昼飯(「天狗蕎麦」という蕎麦。でっかいエビの天ぷらを天狗の鼻に見立てている)。帰りは歩かず、リフト(スキー場によくある、アレ)に乗って山麓で降りた。
 頂上近くにある薬王院真言宗で、修験道の修行の拠点だったらしく、申し込めば瀧行の体験修行ができる。高尾と言えば天狗で、伝説的には妖怪扱いされているものの、高尾山では神格化され、神仏と同じように信仰されている。本尊は確認していない。おそらく不動明王大日如来、あるいは寺の名の通り薬師如来(あまり密教では信仰されない仏らしいが)なのだろうが、よくわからん。

 とっとと帰宅。十五時には家に着いていた。風呂に入り、ダラダラしていたら夜になった。夕食は何か作ろうと思ったが、面倒くさくなったのでピザを頼んだら、めちゃくちゃ混んでいて一時間半くらい待たされた。お盆休み最終日、雨、オリンピック、といろんな理由が重なったのだろうと推測。

天狗の研究

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