わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

金井美恵子『恋愛太平記』読了

 な、長かった……。斎藤美奈子の解説を読んだら、批評家はみーんな谷崎の『細雪』と対比した上で、なんちゃらかんちゃらと小難しい読解しているようだが、うーん、そんな読み方はぜーんぜんしなかったな。目の前にあるテキストから何が読み取れるか、それがどんな感情を起こしてくれるのか、あるいは、そこにはどんな発見なり廃棄なり留保なり認識なりがあるのか、それを実現するために、作者はどんな書き方をしたのか、そういうことにこそ目を向けるべきだと思うんだけどなあ。
 読後感は、7月25日、7月29日、8月5日の[読書日記]に書いたこと、そのまんまです。

恋愛太平記〈1〉 (集英社文庫)

恋愛太平記〈1〉 (集英社文庫)

恋愛太平記〈2〉 (集英社文庫)

恋愛太平記〈2〉 (集英社文庫)