毎年、松竹さんが全国興業しているみたい。なぜか三鷹にも来てくれる。歌舞伎座より格安なので、必ず観るようにしている。
●伊賀越道中双六 沼津
旅の途中にある呉服屋のダンナ十兵衛役に、中村吉右衛門。顔がでかかったなあ。前半はボケてんこもりの楽しい舞台なのだが、次第に内容がシリアスになり、最後はお涙頂戴ってな感じで終わる。この物語のパターンって、最近のドラマや漫画などに多い。新しい手法かと思っていたが、意外なところに雛形があった。
●奴道成寺
女装した狂言師役に、松たか子のにーちゃん市川染五郎。少々退屈な古典的な舞いが延々とつづくだけなのかと思っていたが、超テクニカルで見せ場の多い極上のエンターテインメントに仕上がっていて、びっくり。衣装やお面の早替え、坊主たちとの掛けあいなど、見所満載。やるじゃんアニキ、すげーなあ梨園の人は。
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