わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

スイッチオン

 寒い朝さわぐ猫。一通り騒いで騒ぎ終わったら枕元に来ていつの間にか寝ている。こっちは起きなければという時間。騒いでいる間は起こされている。ならば落ち着いている時間は寝ていいはずだ。だがそう思うのは間違い。猫が落ち着いている時間こそ、あれやこれやを進めなければならない。小便をしろ。顔を洗え。布団を畳め。掃除しろ。六時起床。
 今年一番の冷え込みだ、と天気予報担当の女性が言っていたかどうかはわからないが、おそらくそうなのだろう。寒い。窓が寒がって結露がびっしり。猫も寒がって丸くなって寝ている。ならば起きるな。騒ぐな。夜中に騒ぐな。でも昼間も騒ぐな。仕事中は騒ぐな。休憩中は騒いでヨシ。それ以外の時間は賢くしていろ。おれの仕事を見張ってろ。そうでなければ、寝ろ。あったかくしといてやるから、寝ろ。というわけで、猫用の45cm×45cmホットカーペットを引っ張り出して、スイッチオン。
 気がついたら花子、夜中騒いだ猫の片割れ、といっても我が家の猫は二匹いて、両方とも夜中に騒いだのだが、それはさておき花子、咳をしている。夜中に騒ぎすぎて喉を痛めた、というわけではないだろう。寒くて風邪を引いたのだろう。猫の風邪はやっかい。あったかくして寝てろ、としか言えない。言っても通じているかわからない。でも調子悪ければ猫はじっとしたまま動かなくなる。それでなんとか治そうとする。自分の自然治癒力を信じている。いや、自然治癒なんて概念をもっているはずがない。ただただ、治す。治っている。それだけのことだ。寝ろ。おれは起きてる。起きて仕事する。
 仕事。なんだか今日は、中高年のことばかり考えていた。たまたまそういう商品が重なっただけのことだが。それにしても中高年って一体なんなんだ? ぼくがクソガキだったころ、中高年とは40代以上、それがいつのまにか、50代通り越して60代以上に対して使う言葉に変質してしまったような。変質者ってのはタチが悪いが、変質言葉ってのも扱いにくい。ま、これは言葉が変質したのではなくて、平均寿命が伸びた結果のことだろうから。言葉の意味そのものは変わっていない。人生の、中盤戦と後半戦を生きる人。
 カレーうどんで昼食。
 午後も仕事。キヤノンの技術担当者が複合機の修理に来た。
 夕食はグラタン。録画しておいた、スズメの生態を追うドキュメンタリー番組を観ていたら、夕べ騒いでいた猫の片割れ、の雄のほう、の麦次郎も夢中になって観ていた。視聴猫。3Dに見えるのか、時折画面に手を伸ばして、ちょいちょいちょいと触ろうとしていた。