わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

翻弄

 六時三十分起床。つい先日まで起きても闇の気配が濃く部屋中どころか空全体をすっぽりと覆っている時間だったはずだが、一月も下旬になると日は春分の昼半分夜半分という調和した状態に向けてチマチマと伸びつづけているのは確かで、わずかではあるが空は黄味の強い明るい光に染まりかけ、雲の印影を少しずつ強めている。余裕があればじっくりといつまでも眺めていたいところだが、あいにく朝はドウブツの世話やら何やらで慌ただしく、おまけに日は伸びたものの寒さは今ごろがちょうど極まる時期のようで、布団のなかに籠もっていても感じるほどだというのに、冷気を遮断するようなものは服以外に何もない、ふきっさらしの外にでて、呑気に空の表情を眺めていられるほど寒さに強くない。おお、さみい、と何度もつぶやきながら、布団を畳み、服を着替えた。
仮面ライダーフォーゼ」を観る。友情物語。馬鹿みたいだが目がうるうるしてきた。それはともかく、マグネットキャノンと言ったかな、あれ、イマイチかっこよくないなあ。
 念入りに掃除、そしてアイロンがけ。愛用するワイズやヨウジヤマモトのシャツはとにかくアイロンがけしにくいものが多くて困る。
 昼食はカミサンが玄米パンを焼いてくれた。美味。
 午後から吉祥寺へ。強い北風に、鼻の先、耳の先、指先と、体中の先っちょのあたりがキンキンと冷え、次第に感覚がなくなってくる。冬の幾分弱々しい光ではあるが陽は確かに照っているのだから、ぎゃんぎゃんと騒ぐほど気温が低いわけではないというのに、ついつい寒さを大げさに捉えてしまう。その捉え方自体が楽しいのかもしれぬが。これも冬の楽しみ方の一つ、ということか……いや、違うな。絶対に違う。
 寒さはともかく、吉祥寺の街は異様なほどの活気にあふれている。東京中の元気な人間がみなここに集まったのではないかと錯覚してしまう。
 コンタクトレンズのお店で、デイリーのコンタクトレンズが切れかけていたのを補充。東急百貨店の食品大市を覗き、ジャム、烏龍茶パック、日高昆布など購入。最後にロジャースで猫砂を買い、帰宅。寒い。
 十九時、ランニングへ。寒さの極み。裏地付きのウインドブレーカーでも、走りはじめは寒さで体が縮んだ。だが、すぐに慣れる。いつもより少しだけ早いペースで、5.9km。
 夕食は鶏肉のトマトシチュー。カミサンの得意料理。