「群像」四月号より。主人公の日常への不満と他社への批判。そして自らに降りかかった災難。過去の町田作品よりトンチンカンさや奇妙な脱力感は抑えめ。社会への怒りが強いように読める。町田さんはそのキャリアからパンク文学の旗手みたいな扱いをされつづけてきたが、文体も作品に込められた想いも実はそれほどパンク的ではないのではないかと思っていた。本作になってようやくパンクらしくなったような。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/03/07
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