わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

町田康「ホサナ」

「群像」四月号より。主人公の日常への不満と他社への批判。そして自らに降りかかった災難。過去の町田作品よりトンチンカンさや奇妙な脱力感は抑えめ。社会への怒りが強いように読める。町田さんはそのキャリアからパンク文学の旗手みたいな扱いをされつづけてきたが、文体も作品に込められた想いも実はそれほどパンク的ではないのではないかと思っていた。本作になってようやくパンクらしくなったような。

群像 2012年 04月号 [雑誌]

群像 2012年 04月号 [雑誌]

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