「群像」11月号掲載。四元さんは国際派ビジネスマン兼詩人で、ここ数年いくつか賞をもらっているんじゃなかったかな…。ビジネス用語を多用した、笑いの要素の強い作風には一気に引き込まれてしまう。五、六年前にいくつか読んだ。mixiで会話したこともある。四元さんは忘れていらっしゃるだろうけれど。四元さんをぼくに教えてくれたのは、当時おつきあいがあった詩人の伊藤比呂美ねーさん(最近はすっかり失礼を重ねてしまっていてごめんなさい)。比呂美ねーさんの作品は、ここ数年は更年期女性色があまりに強すぎて、男性のぼくにはちょっと読みにくくなってしまった。というわけで、読んでいない。ごめんないさい。
で、本作だが、ひとまず少しだけ読んだ。中也かぶれ中坊のちょっと痛い日常。クソまじめすぎて逆にそれが微妙にズレた、流行の言葉で言えば「残念な」という感覚を微かに感じる文体。自伝小説っぽく読めそうだが、実は違うのかもしれない。