わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-11-07から1日間の記事一覧

花子、一進一退

花子、患部をエリザベスカラーの上から力いっぱい掻けば、カラーが曲がってすこしは掻ける(というより触れる)ということに気づいたようだ。ちょっと炎症気味。目薬をさす。軟膏を塗ると、それをぬぐいとりたくて掻きむしるのかもしれない。明日は様子を見…

保坂和志『小説の自由』

日本を代表する作家のひとりと言っても過言ではない実力派による小説論。緩い、そして大きな出来事は何も起こらず、ただダラダラと時がすぎてゆく感じの作品ばかりを書く保坂だが、小説論は鋭く、明確で、力強い。以下、まえがきから。 (前略)書く技術だけ…

小島信夫『月光|暮坂』

「暮坂」。いつの間にか息子の帰宅という問題はどこかに消えてしまい、「そばきり」というそば屋の店主との会話ばかりになってしまった。

満月の妖光よりも

二時三十分。花子、半狂乱となり小一時間ほど家中をうろつき、ふにゃんふにゃんと鳴きつづける。おそらくはわが家で満月行動と呼んでいる、月に一度のバイオリズム的な興奮状態。何度なだめてもおさまらない。あらゆる存在に抵抗してやる、という意気込みす…