わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

癒しの日

 八時三十分起床。働こうと思ったが、昨日一昨日の取材でたちっぱなしだったせいか、腰が痛む。午前中は整骨院で治療してもらうことに。午後からは睡魔に勝てず、倒れたらそのまま三時間が過ぎた。夢を見た。カラダは疲れていたが、脳は起きていたということか。よくわからん。が、たしかに見た。三本立てだ。芸人がたくさん出てきて、「内村プロデュース」でやっていたすごろく企画をやっている夢、お菓子の「ハッピーターン」にチーズだとか小魚だとかいちばん合う添え物を探しつづける夢、そして都はるみにインタビューしている夢。
 夕方はチラリ買い物。鶏鍋で夕食。疲れを癒すためだけの一日。これから、一時間かけて自力整体をやるつもり。

 武田泰淳『わが子キリスト』を読みはじめる。リアリティのあるキリスト譚。実はローマ兵士がマリアを強姦したためにイエスが生まれた、という設定。うーん、キリスト教徒が読んだら激怒しそうだな。当時、社会的には大丈夫だったのだろうか。あとで調べてみよう。その、イエスの実の父親が、イエスの生涯について語る。ちょっと引用。
《お前の信じきっている「父親」、そのひと(神なら神でいいのさ)のために全てを捧げようとしていたその「父親」が片方にあり、もう片方にはお前が知りやしない、お前が一言も話を交わしたこともない無縁のローマ老兵士、しかも肉のつながりのあるらしき妙な父親がいる。だとすれば、この二人の父親の勝負は、はじめからきまりきっていたのだ。
 お前の「神」はお前にとって、父親であるよりむしろ「主」「主人」だったのだ。おれがお前にとって「主」「主人」でなどありうるはずはないのだし、今となってはお前以下の下賎の者、お前の「父親」に背いた、お前の「父親」から罰せられる、ある別個の父親なのだからな。》



わが子キリスト (講談社文芸文庫)

わが子キリスト (講談社文芸文庫)