2006-02-20 [読書日記]町田康『告白』 どじょう掬い、ではなく、どじょう救い。だが、救ったどじょうはすぐに小鳥に食べられた。こんなちいさなことでも(いや、じつは小さくなどないのだろうが)、ニンゲンは容易に絶望できる。以降、荒れ狂った人生を破滅型のロックンローラーのように突き進む熊太郎。