わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

花子の日課

 六時五十分起床。どんな作品だったろうか、ほとんど忘れてしまったのだが、昔読んだマンガにこんな話があった。重力を人工的に発生させる装置がある。急激にGがかかったために主人公たちが床に貼り付いてしまい、そのまま圧死しそうになるというシーンがあった。それが身をもってよくわかる。それくらい、今日は布団に身体が貼り付いていた。なかなか起き上がれない。重力のためではなく、自分が怠惰なだけなのだが。
 風が強く冷たい一日。
 午前中は小石川のL社で打ち合わせ二発。食事を済ませてから、神田にある某団体の事務局で、新規案件のオリエンテーション。団体職員というと、野球と屋台が大好きなオッサンサラリーマンというイメージが(偏見だなあ)あるのだが、出てこられたのが聡明な女性なので驚いた。そんな方が「ほぼ日手帳」を使っておられたのでさらに驚いた。
 十六時、帰社/帰宅。某生命会社の案件に終始する。
 ニンゲンより早く夕食を済ませた花子が大騒ぎをはじめる。クローゼットに入りたいと言っているらしい。扉を開けると、その刹那ひょいと身軽にジャンプして、ぼくの大切な(そして似たようなものばかりの、いや、見るひとが見たら一着一着が個性的かつ美しい)黒い服がたくさんつり下がっているクローゼットの、買い物をしたときにもらった紙袋が散乱している棚板に飛び乗り、ちんまりと香箱を組んで眠りはじめた。これがここ数ヵ月の日課になっている。