わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

論理的思考

 七時起床。寝違えたのか、首から右肩にかけてが痛む。鉄筋でもいられたような強ばりっぷり。癖になっているからタチが悪いが、どうしたら治るのか、皆目検討がつかん。布団にくるまれて痛みに苦しむぼくを、花子が踏んづけながら歩いていった。
 終日、某健康食品メーカーの企画だけを黙々と。コピー、あるいはひとつの広告だけを考えればいい仕事と違い、プロモーションの全体像や具体的な施策を考える仕事は、集中力がつづかない。心の底からその仕事を愉しめていないからだろう。何を伝えるか、どう伝えるかを考えるのは快感だが、どうしたら売れるか、その戦略ばかりを考えるのは疲れるばかりだ。広告屋なのだからどうしたら売れるかを考えるのはあたりまえのことなのだが、プロモーションの企画の仕事は表現としてでなく理屈として戦略を考える必要があり、おそらくその理屈だとか戦略というヤツがイヤなのだ、ぼくは。いや、理屈はキライなほうじゃない。クソが五、六個並ぶくらいムズカシイ哲学書や思想書、評論などを読むのは大好きである。そのおかげか、ぼくは論理的に企画を展開できるニンゲンだと代理店の方々から評価をいただき、プロモーションの企画の仕事が続々来るようになった。それはありがたいことだが、売るための理屈、売るための戦略というのがどうも好きになれない。理屈は大切だが、最後はいかにしてひとの心を動かすかがすべてを決める、そう信じているからだ。だから、仕事そのものを純粋に愉しめない今の状態はきびしい。仕事とはそんなものではないか、などと言わないでほしい。仕事とは、BusYな状態を通じて、JOBをJOYに変える行為なのだから。仕事とは、愉しむものなのだ。
 夕方には集中力が完全に途切れた。
 夜、ドラマ「ブスの瞳に恋してる」を観る。うーん、ひとつひとつがクドイなあ。