2006-04-10 リービ英雄『星条旗の聞こえない部屋』 読書日記 表題作読了。全共闘時代。日本という環境の中で、日本人の血が流れているわけではない主人公は「異物」である。この国では、異物は受け容れられない。しかし、その異物が日本の中に「同時代」を感じてしまう。それは家族との絆よりも強固に、主人公と日本を結びつける。 若き日の大江健三郎が書きそうなテーマを、ガイジンが書いた。。そんな感じでした。