わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

中央線猫の会

 九時二十分起床。怠惰ゆえの寝坊というよりは、休日の安心感からの気のゆるみからくる寝坊。もちろん意図的な寝坊だ。花子は枕元で尻尾を腹のほうに巻き込むようにして丸まり、まだなお眠りつづけようとするが、ぼくが起き上がるやいなや、身体を起こしてペロリペロリと毛繕いをはじめた。
 午前中は掃除。午後はPSION NETBOOK PROにインストールしたATOK PocketにMacのユーザ辞書を移植したり、溜め込んでいた新聞に目を通したり。オーストラリアで生まれた青い目をしたコアラが、モノクロ写真で紹介されていた。色彩はなくとも、メダマの透明感は十分に伝わる。
 夜はカミサンとKaoriさん宅へ。中央線沿線に住む猫仲間たちとささやかな新年会。ぼくはひそかに「中央線猫の会」と呼んでいる。ひさびさに会ったケントさんと奥さんでありテディベア作家の小林きのこさん、去年生まれたお子さんを連れてきていた。母乳で育てているそうだ。赤ん坊は、おっぱいだけでなく離乳食も一生懸命に頬張っている(というか、しゃぶるというか、まだ歯の生えていない、歯茎だけの口でくちゃくちゃと咀嚼している)。赤ん坊は、おっぱいを飲み、与えられたものを食べ、オシッコをし、ウンコをし、そして泣き、笑うことに全力をつくす。ニンゲンがいちばん本能的に生きている時期だ。本能的に生きながら、両親や周囲のニンゲンたちが発するさまざまな情報、言語を無意識のうちに受け取り、おっぱいや離乳食から得た栄養のように、積極的に吸収し成長の糧としてゆく。情報や言語を吸収することで、赤ん坊はすこしずつ本能だけでなく、理性も使いながら行動できるようになる。赤ん坊の一挙一動に笑い驚かされながら、そんなことを考えた。
 ケントさん、きのこさんは新参猫の「豆大福(二代目)」を連れてきた。先代同様、顔面が二次元系の三毛猫。Kaoriさん宅の猫たちにビビりながらも、それなりに宴を愉しんでいたようだ。

 Kaoriさん宅の愛猫その4である「ちまめ」ことしまじろう君、尿道の手術を受け、現在自宅療養中。まだケージから出ることができない。首にはエリザベスカラーが付けられている。が、今日のところは、まあマイペースに治しますよ、とニヤケながら見舞客に語る慢性病が見つかり入院することになったオッサンのような表情で、まったりとくつろいでいた。ちまめが驚くといけないので、写真は撮らず。
 ほかの猫たちは絶好調。ちまめの母であるチロルは、豆大福が気になって仕方ない様子だった。

 二十一時三十分、おいとまする。ごちそうさまでした。半月に照らされ白銀に輝く飛行機雲が夜空を大きくふたつに割っていた。星々のまたたきは、いつも以上にきらびやかに、そして軽やかに見えた。
 >比呂美ねーさん ご自愛くださいませ。