深読みしすぎだ - わたしが猫に蹴っとばされる理由

　昨夜は腕というか肩というか背中というか要するに全部なのだが、その痛みに耐えかね、毎週楽しみにしている「タモリ倶楽部」を観ずに、鎮痛剤のロキソニンを飲んでとっとと寝てしまった。それがよかったのか、それとも台風一過、低気圧が去ったからなのか、はたまた鍼灸治療が効きはじめているのかはよくわからんが、痛みはかなり和らいでいる。とはいえまだぼんやりとした痛みは残る。大きく動かしたわけでもないのに、突然痛みがぶり返すこともある。が、耐えられぬほどではない。ひとまずこの状態まで恢復できたことを喜ぼう。
　四時三十分、腹を空かせた花子にゴハンをせがまれ一度起床。台風の様子が気になり、やや痛みの和らいだ腕を庇いながら外を見てみる。雨足はさほど強くなく、風もさほど感じない。もう通り過ぎたか。正確な情報を得るためにテレビを点け、気象情報を確認する。どうやらこの時点では千葉にいるらしく、ということは東京はすでに抜けていることになる。テレビを観ていたら妙に目が冴えはじめた。当然だ。いつも5時間程度の睡眠だが、すでに五時間寝ているのだ。そのまま小一時間、深夜の通販番組を観てしまう。フロアクイックルを装着可能なスタンド型の掃除機、ベンリだなあと痛感。あれなら注文してもいいかな、などと思いつつ、五時半を過ぎたので二度寝する。起きてからカミサンに話したら、クイックルを付けられるのって全然意味ないよね、と言われ、たしかにそのとおりだと思い、なるほど夜中に目が覚めた状態では、正常な判断はできなくなるのかもしれぬ。そこで、普段はあまり目にしない、あってもなくてもいいような機能を搭載した商品を、さもベンリそうに魅力ありそうにお得そうに説明されてしまったら、ついつい購入してしまうのかもしれない。これが深夜通販のビジネスモデルか。いや、違うだろうなあ。深読みしすぎだ。
　家で牛丼をつくって昼食。午後より外出。吉祥寺まで歩く。丹波哲朗旧邸の前を延々とまっすぐ歩いていたらどのあたりにいるのかがよくわからなくなり、適当に曲がってみるといつの間にか駅前に出ていて、「グーグーだって猫である」に出ていたラブホテルを発見してしまった。
　東急を冷やかし、西友でお風呂用の足ふきマットや「無印良品」のカットソーなどを買い、ついでに新調しなければならないキッチン用の食器棚を、ここでは買わないとわかっていながらも物色してみると、偶然にもキッチン家具展のようなものをやっていて、「パモウナ」というメーカーのものが値段は多少張るが使い勝手のよさそうなのを知り、ヨドバシカメラでオーブントースターを新調し、おなじフロアでやっていた「ネスプレッソ」の試飲をさせてもらって、十数年前に使っていたときよりもかなり使いやすくなっているので買ってしまいそうだったが思いとどまり、でもカタログはしっかりもらってその場を退散すると、もう十七時三十分、空は薄暗くなりかけていたので、ロンロンの1階にある「融合」という名前のお総菜屋でシューマイやイカリングの唐揚げなどを買ってとっとと帰った。