わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

どことなく逃避のニオイ

 六時四十五分起床。実際には六時には目が覚めていたのだが眠たいので、七時までに起きればいいや、と割り切って寝転がっていた。そんな怠惰な気持ちを、花子は機敏に読み取る。そして実の母親のようにしかろうとする。頭のまわりを何度もうろつき、ふにゃあ、ふにゃああ、と寝坊を叱るような声で鳴きつづけられるのだからたまらない。だが、堪えた。堪えながら寝た。いや、そんなことはできるわけがない。堪えながら、眠るふりをして、横になっていた。固く目をつぶり、時折薄めを開けてうろつく花子の位置や表情を確認し、声はかけぬまま、また目を閉じる。やがて、まどろむ。花子にうろつかれ、叱られるように鳴かれているのが、夢なのか現実なのかよくわからなくなる。実際、よくわからんイメージやら過去の記憶もどきやらがそこに入り乱れはじめる。念のため、とセットしておいた目覚ましが、それをすべてぶち壊してくれた。壊してくれた、という表現は正解だと思う。まどろみは、どことなく逃避のニオイがするから。
 雨は上がった。雲は厚く外気は秋の湿った冷ややかさを感じさせる。そこに時折、夏を思わせる陽射しが覗く。季節が移り変わっているのを、出ては隠れ、隠れては出る太陽のせわしなさで実感できた。ぼんやり空を見ていると、どこかからドン、と花火の音が聞こえた。運動会か秋祭りの、決行の合図だろう。
 午前中は掃除だのアイロンがけだの「サンデージャポン」だの『機動戦士ガンダムUC』だの。

 午後から吉祥寺へ。井の頭公園から玉川上水をたどるように三鷹まで歩き、また戻ってきた。玉川上水横の歩道の植栽にコゲラが留まっているのを見つけた。時折ギイ,と得意そうに鳴いては、忙しそうに木の幹をカカッカカッカとつっついていた。井の頭公園ではオシドリを見かけたが、ほかのドウブツはあまりいなかった。散歩中の犬ばかり。特筆すべきはジブリ森美術館のそばにある「風の駅」だったか、そんな名前のお店の店先にいたフクロウと鷹。売り物なのだそうだ。

 生活必需品やら食材やらを買い込んで帰宅。
 夕食は吉祥寺ロンロンにある惣菜屋で買った春巻きとニラまんじゅう。春巻きはうまかったが、よくよく考えるに具を包むという形は昨夜のインチキ北京ダックに似ているな。
旨い中華 (オレンジページブックス―男子厨房に入る)

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ケンタロウのいえ中華 ムズカシイことぬき! (講談社のお料理BOOK)

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 純文学系の読書はこれから。