「新潮」12月号掲載。90年代の「空白の時代」とやらが舞台。タイトルにある「二人組」とは、大学卒業後、小説家になるためにフリーターをはじめた女の子とその先輩であり彼氏である塾講師フリーターの男、のことのようだ。
女性主人公の一人称で描かれているからか、ところどころでセンチメンタルな雰囲気が漂う。ただ、かなり変わり者の女の子という設定なので、そのセンチメンタルさがベタなのにズレていたり、あるいはもっと感傷的になっていいところで異様なほどドライだったり…。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/07
- メディア: 雑誌
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