わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

舌を縫う

 昨日の夕食は完全にリラックスモードだった。カレーをモグモグとやりながら録画しておいた「明石家サンタ」を楽しみ、間寛平にトイレを貸した男と寛平本人のエピソードの見事なシンクロに大爆笑したら口の中が一時的にコントロール不能状態に陥ってしまったようで、舌を思い切り噛んでしまった。こういうアホなことはちょくちょくやってしまうのだが、今回は噛んだ瞬間に走った痛みがハンパではなかった。あまりの痛みに一瞬視界が飛んだ。だがたいして出血していないようなのでそのまま呑気に食事とテレビ鑑賞をつづけ、その後入浴、軽くストレッチをしてから寝た。が、眠っているうちに痛みがどんどん増していく。おまけに出血が増えつづけ、口の中にどんどん溜まっていく。痛みと血とで、目が覚めた。舌が腫れ上がっている。口の中いっぱいに膨れているような感覚。いっしょに目を覚ました花子に声をかけようとしたが、うまく話せない。洗面所の鏡で見てみると、巨大化した血豆のようなものが舌の約1/4を覆っている。イソジンでうがいをしたが一向に腫れが引く様子がない。その後はまったく眠れず。仕方ないのでMacの電源を入れ、こんなときはどうしたらいいのかを検索しまくった。どうやら口腔外科で手術をするしかないようだ。そうと決まれば、と慌てて身支度し六時ごろから仕事に取り掛かる。今日行う予定だった仕事のうち急ぎのものだけを済ませ、七時半に家を出る。八時、東京医大着。三十分待って受付へ。まったく症状を話せないので困ってしまったが、なんとか身振り手振りだけで意思伝達できた。八時三十分、診察。歯科医によくある治療用の椅子に座らされる。口をぱっかーんと開けると、医師が、ありゃま派手にやっちゃいましたね、と軽く驚いているが、わずかに笑っているようでもある。どうやらこういうトラブルでここに駆け込む人は多いらしい。安心してくださいね、これは腫れではなくて口の中に溜まった血液が固まっただけですから、はい舌を出してください、と言われるままに舌を出し、固まった血液を手際よく取り除いてくれた。だが、これだけでは終わらない。傷が深いので縫合する必要があるという。舌を縫うってどんな感じだろう、と怖れと興味の入り交じった複雑な気分になっていると、すぐに舌に麻酔を打たれ(舌の中に麻酔液が溜まっていくような感覚がなんとも言えない)、効いてきたところで縫合された。複雑な縫い方をされたようだが、二針分だという。出血はこれで止まった。化膿止めと痛み止めを処方されて、九時三十分には診察および手術終了。料金、八千円少々。麻酔が効いている状態のまま帰宅。
 帰宅途中から麻酔が切れ、患部が痛み出す。低く唸るような痛み方。取れなかった朝食(といっても野菜ジュースだけだが)を済ませ、痛み止めを飲んでひとまず睡眠。昼食は冷ましたおかゆにし、食べ終わったらまた睡眠。とにかくひたすら眠りつづけた。痛み止めが効いているようで、痛くて目が覚めるということはない。
 今日で仕事納めの予定だったが、作業だけ明日に回すことにする。読書はできず。