わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

高橋源一郎「さよならクリストファー・ロビン」読了

「新潮」1月号掲載。『さようなら、ギャングたち』や『ゴーストバスターズ』のころに戻ったような作風。これらの作品では創作=虚構の世界で、言葉や文学、そして「書く」ということと徹底的に、本気で、命をかけて戯れていたが、本作では「書く」ことが生きることであり、虚無(絶望ってことかな)に立ち向かう唯一の方法である、と強く訴えている。書くのをやめることは、すなわち死を意味する。ただし、それは虚無との戦いにおける敗北というわけではない。

群像 2010年 1月号 [雑誌]

群像 2010年 1月号 [雑誌]

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

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ゴ?ストバスタ?ズ 冒険小説

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