わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

再生の象徴

 六時三十分起床。底冷えするが人をはねつけるような厳しさはなく、ささやかではあるが心地よさを感じる。寒い、と一人でつぶやく。その声が、少しだけ上機嫌に響いているのではないか。そう思った。
 今はどんなに小さなことでも、希望につなげなければならない。
 朝、5kmほど走る。いつもの善福寺川沿いの遊歩道から外れて、青梅街道を横断して農芸高校に向かい、ぐるっと回って荻窪病院の前を抜け、荻窪八幡に立ち寄った。鳥居が見事にブッ壊れている。この近辺の地震被害は少ない。この鳥居が全部かぶってくれたような気がしてならない。
 今日は計画停電がない。節電モードは当面つづくが、電力に余裕があるようなので今日はいつもより念入りに掃除機をかけ、たまりにたまったオンタイム用のシャツにアイロンをあてた。アイロンがけ、節電のためにいつもより短時間で済ませようという意識が働いているせいか、これまた節電目的で主照明を消したままで作業しているというのに、フシギと手際がいい。不利な条件は人間を成長させる、という自己啓発系の書籍によく書いてあるようなことを、こんな些細なことから感じてしまった。
 十二時、河合内科クリニックで喘息の定期診断。絶好調。
 午後は処方箋を持って散歩がてら調剤薬局へ。ついでに西荻窪の「おもちやさん」で苺大福地震の被害で一時休業だったが復活した西友をちょろっと覗いてみる。人がごった返していた。つづいて自宅近所のスーパーへ。生協のほうは宅配サービスを優先しているのだろうか、店舗はほとんど商品がない状態。その隣りにある富士ガーデンのほうが商品は多いが、牛乳やヨーグルトはすっからかんだった。とんかつ用豚ロース2枚、おせんべいなど。
 日が暮れてから、カミサンともう一度散歩へ。空には朧月。今日は地球から一番近い位置にある満月、スーパームーンと言うそうだ。この月に癒しを求める人は多いだろう。太陽が生の象徴だとすれば月はその逆の…と連想しがちだが、実は月とは新月からはじまり満月になってまた新月に戻る、すなわち不死と再生の象徴なのだという話を何かで読んだ。今の日本にぴったりの存在だ、と思いながらカミサンと雲に滲むように光る大きな月を見上げた。