わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

おしくらまんじゅう

 六時二十五分起床。当然のことだが、眠れば時間が経つ感覚が失われる。それどころか視覚聴覚触覚味覚とあらゆる感覚が完全にというわけではないのだろうが失われた状態になる。その、失われた状態で目を覚ますのだから、寝惚けるのは道理だ。ぼけっとしたままの状態がつづいた。五分が過ぎていた。
 ひとまず晴れたようだが、風が強い。身支度とドウブツの世話を済ませて外に出ると、木枯らしのような、枯れ葉を強く打ち、ガサガサガサと大きく揺れるように葉音をざわめかせ、枝葉に切られてピューピューと高い音を同時に放つ、初冬の寒風のようなのだが、それは音に鍵限っての話だ。肌を打つ風は昨日までの雨で湿り、久々の朝日にぬくぬくと暖められて寒さ冷たさは多少は感じるものの、体を刺され締めつけられるような感覚とは正反対の、ふざけ半分に、わずかに熱を帯びた小さな体をぐいぐいと押し当てつづけられているような、という表現はヘンではあるが、そんな表現がよく似合いそうな風だ。おしくらまんじゅうみたい、とでも言おうか。
 ランニング6.4km。向かい風がきつかった。足で枯れ葉を巻き上げているのか、風が枯れ葉を巻き上げているのか、よくわからなくなる。
 カミサンは個展会場へ。ぼくは掃除を済ませた後に少し休憩し、ペペロンチーノを超適当につくって昼食にし、その後は寝た。ひたすら寝た。眠れば時間が経つ感覚が失われる。それどころか視覚聴覚触覚味覚とあらゆる感覚が完全にというわけではないのだろうが失われた状態になる。その、失われた状態で目を覚ますのだから、寝惚けるのは道理だ。ぼけっとしたままの状態がつづいた。三十分が過ぎていた。
 晴れ空はまだ広がっているが、風はやんだようだ。個展会場に向かう。平日より緩やかな時間の動き、緩やかな表情、緩やかなファッション、と緩やかさがやたらと気になった。自分も緩やかになっているのか。それとも逆に、とげとげしさを強めているのか。
 十六時、会場着。カミサンの友人のMちゃん、楽天にグッズショップを出店している猫ママさん、カミサンの同業者である猫作家の琴坂さん、そしてスピリチュアルヒーラーをしていて最近は福島で動物保護活動のボランティアもしているYUURIさんが来てくれた。ありがとうございます。
 十七時、個展終了。一部の荷物をまとめ、残りは画廊のオーナーに託して撤収。ありがとうございました。
 夕食は荻窪ルミネの「洋食亭ブラームス」へ。日本風洋食を満喫した。