現代詩は好きで、ちょいちょい読んでいる。吉岡実はお気に入りの戦後詩人の一人(ただし、チョー好きなわけではないし、作品に精通しているわけでもない)。この作品集も、買ったもののしばらく寝かしっぱなしだったのだが、今日、時間に余裕があったので数頁読んでみたが、やっぱりすごいですね、うん。わけがわからないのだが、惹かれる。吉岡の詩を読むと、世界はもうダメなんじゃないか、と思うのだが、それは破滅ではなく、再生でもなく、なんというか、しぶとく生きる、生きのこる力というか、したたかさというか、そんなものを強く感じることがある。この、捉えどころのない感覚こそが現代詩だと思っているが、そんな読み方なまっちょろい、と怒られそうな気もするなあ。

- 作者: 吉岡実
- 出版社/メーカー: 思潮社
- 発売日: 1995/05
- メディア: 単行本
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