わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

小野正嗣「獅子渡り鼻」

 現実と虚構の混濁。時間までもが混じり合い、尊は毅と重なり合い、兄は文治と重なりあう。だが、果たしてこれは虚構なのだろうか。小説なのだから、もちろん虚構だ。いや、そうではなく、小説世界におけるもう一つの虚構が、小説世界での現実と……。

群像 2012年 11月号 [雑誌]

群像 2012年 11月号 [雑誌]

小野正嗣の作品はこちら。『マイクロバス』は傑作です。