「ゆるやかな街」。不倫をしていながらも客観的かつ冷静に自分を見つめてはいるが身勝手とも言えなくもない論理というかいいわけというか逃げ道というかをぶつぶつと語りつづける女のモノローグ。最初から最後まで、句点が一つもない。『小春日和』や『柔らかい土をふんで、』などでセンテンスがどんどん長くなるわけだが、その走りのような作品? 『小春日和』のほうが先かもしれないけど。よくわからん。
砂の粒/孤独な場所で 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫)
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小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)
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