わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大江健三郎「晩年様式集」(12)

「群像」1月号掲載。主要な作中人物が実在の者とそうでない者が混在しており、実は作者自身と思われる主人公であり語り手である長江古義人は限りなく大江さんに近そうではあるがまったく異なる人物。そして古義人の外側にいるはずの作者、大江さんは、どうやら古義人を、そして古義人が作中で執筆したらしい厖大な作品世界のすべてを、ブチ壊してしまおうとしているらしい。そこから何が見えるのか。連載開始から一年が経過しているが、ぼくにはまだわからない。

群像 2013年 01月号 [雑誌]

群像 2013年 01月号 [雑誌]

大江健三郎の作品はこちら。『万延元年』は絶対に読むべき。「晩年様式集」では『懐かしい年への手紙』が重要な作品として取り上げられているけれど。