「群像」1月号掲載。主要な作中人物が実在の者とそうでない者が混在しており、実は作者自身と思われる主人公であり語り手である長江古義人は限りなく大江さんに近そうではあるがまったく異なる人物。そして古義人の外側にいるはずの作者、大江さんは、どうやら古義人を、そして古義人が作中で執筆したらしい厖大な作品世界のすべてを、ブチ壊してしまおうとしているらしい。そこから何が見えるのか。連載開始から一年が経過しているが、ぼくにはまだわからない。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (17件) を見る